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金を生産するためのコストはいくら?

金を生産するためのコストはいくら?



産金にかかる費用

の鉱山から金を生産することを「産金(さんきん)」と言い、産金するためにかかる費用(採掘・製錬費用、事務処理費用、鉱山権利費用、資金調達費用、税金など)のことを「産金コスト」と言います。



GFMS(貴金属調査会社)のレポートで産金コストをチェック!

世界中の金鉱山で産金されている金は、その鉱山の状況や採掘方法によって、それにかかる産金コストは様々ですので、一概に「産金コストはいくらか?」は算出できないのですが、産金コストを把握する上でよくよく水準とされるのが、GFMS(貴金属調査会社)のレポートです。このレポートには、金生産コストの推移( ドル/トロイオンス)が書かれていて、これによれば2012年での世界全体の産金コストは、1.200ドル程度とされています(産金コストは年々上昇傾向。人件費の上昇や税金、採掘機械の値段が上がっているためです)。



金価格は産金コストを割り込まない?

市場では、金価格は産金コストが下値のメドとして考えられていました。というのも、金価格が産金コストを割り込んでしまえば、金を売るより金を生産するコストの方が高くなってしまうからです。ですが、実際の金市場では「金価格が産金コストを割り込む」状態になることもあります。これは、昔ほど「有事の際の金投資」の概念が薄れている(基軸通貨であるドルへの回帰)ことや、金市場に参加する投資家の減少、金のETFの台頭など、その理由は様々であると考えられます。

ただし、金価格が産金コストを割り込んでくると、産金業者は金の生産を中止せざるを得なくなり、金の供給が減ります。そうなれば金の希少性が増し、金価格は上昇に転じると考えられます。

ただ、金価格が産金コストを割り込んでいたとしても、産金業者はすぐに生産を中止することはありません。一度鉱山から撤退してしまうと、また生産を再開する際には大きなコストがかかってしまうからです。ですので、生産はある程度続くと考えられます。



金価格の推移

金価格の推移は、当サイトの姉妹サイト「株式マーケットデータ」の以下のページで確認できます。



GSR(金銀比価)の推移

GSR(金銀比価)の推移やチャートは、当サイトの姉妹サイト「株式マーケットデータ」の以下のページで確認できます。



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姉妹サイト「株式投資大百科」より









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