CRB指数(読み方:しーあーるびーしすう|英語:Thomson Reuters/CoreCommodity CRB(Commodity Research Bureau)Index)とは、米国(アメリカ)や英国(イギリス)の先物取引所で取引されている国際商品先物指数のことです。CRB指数は、原油や金、銀、アルミニウム、大豆、トウモロコシなどの世界各地で取引されている商品(コモディティ)の総合的な値動きを示す指数で、国際商品の市況を見る際に利用される代表的な商品先物指数です。正式には「トムソン・ロイター・コアコモディティーCRB指数」といいます。 |
CRB指数は、当初は28の商品(コモディティ)で構成されていましたが、そのうち26が米国とカナダの取引所で取引されていました。カナダのウィニペグ取引所の大麦、亜麻仁、ココア、コーヒー、銅、綿、綿実油、グリースウール、皮、鉛、ジャガイモ、ゴム、砂糖#4、砂糖#6、ウール、ニューヨーク取引所の亜鉛、シカゴ取引所のトウモロコシ、卵、ラード、オート麦、玉ねぎ、ライ麦、大豆、大豆ミール、大豆油、小麦が含まれていました。加えて、指数のバランスをとるために、副産物としてスポットニューオーリンズ綿およびミネアポリス小麦も含まれていました。
現在のCRB指数は、以下の取引所で取引されている19の商品で構成されています。
CRB指数を構成する19の商品は4つのグループに分類され、それぞれ異なるウェイト付けがなされています。4つのグループは以下。
アルミニウム、ココア、コーヒー、銅、トウモロコシ、綿、原油、金、灯油、赤身豚、生きた牛、天然ガス、ニッケル、オレンジジュース、銀、大豆、砂糖、無鉛ガス、小麦
[英語表記]
aluminum、cocoa、coffee、copper、corn、cotton、crude oil、gold、heating oil、Lean Hogs、live cattle、natural gas、nickel、orange juice、silver、soybeans、sugar、unleaded gas、wheat
CRB指数は、商品(コモディティ)価格全体のトレンドを動的に見るために設計された指数です。その役割を果たすため、また、市場の構造と活動の変化を反映するために、構成商品とフォーマットが定期的に調整されています。1957年以来、CRB指数の構成商品は10回改訂されています(最初は1961年、最後は2005年に改訂されています)。ゆえに、連続性を保つために調整して計算されています。
CRB指数は、世界各地で取引されているコモディティを幅広く網羅した総合的な国際商品の指数ですので、世界的な物価や景気の動向を示す代表的な指標として見られており、インフレの先行指標として特に注目されています。本指数は、1967年の平均を基準値=100として算出されています。
CRB指数
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一般的にCRB指数が上昇(商品高)すれば、消費国の日本や欧州などの先進国の景気にとってはマイナス要因となります。逆に、資源国である新興国などにとっては資金流入しやすくなりプラス要因となりやすいです。 |
CRB指数
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一般的にCRB指数が下落(商品安)すれば、消費国の日本や欧州などの先進国の景気にとってはプラス要因となります。逆に、資源国である新興国などにとっては資金流出しやすくなりマイナス要因となりやすいです。また、資源国の信用リスクに発展する可能性もあるため、世界経済に悪影響が出る場合もあります。 |
:姉妹サイト「株式投資大百科」の解説ページ |
CRB指数のこれまでの推移は、当サイトの姉妹サイト「株式マーケットデータ」の以下のページで確認できます。
原油・シェール
金
銅
その他
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