シェールガス(英語:Shale gas)とは、地下2、3qあたりに分布するシェール層(頁岩層:けつがんそう)から採取される天然ガスのことです。シェールガスを取り出すには、掘削後「水圧破砕」や「水平坑井」という技術が必要で、シェールガスの開発・生産は北米が先駆しています。北米では、2020年頃には天然ガス生産量の50%程度がシェールガスになると予想されています。
米国(アメリカ)のエネルギー省が推定しているシェールガスの埋蔵量は、 1位:中国、2位:米国、3位:アルゼンチン・・・7位:カナダ となっています。ただし、実際にシェールガスを生産しているのは北米だけで、米国の天然ガス生産量は2013年に世界最大(世界の1/3)となりました。これまで米国はガスを輸入する国でしたが、今後は輸出する国になると言われています。
シェールオイル(英語:Shale oil)とは、地下2、3qあたりに分布するシェール層(頁岩層)に埋まっている石油の一種のことです。採掘・生産の方法は北米が先駆しており、増産が進んでいます。
シェール業界は、ハイテクやビッグデータを駆使したり、シェール企業のこれまでの経験の積み重ねで採掘関連実用技術が改善され、採掘時間は大幅に短縮し、生産効率は上昇、損益分岐点は下がり続けています。今後もシェール企業はデータ解析やロボティクス技術を導入する余地があり、さらに生産効率が上昇することが見込まれており、損益分岐点もさらに低下することが予測されています。 米国シンクタンクのマンハッタン研究所は、このシェール業界の発展を「シリコンバレーの時とよく似ている」として「シェール2.0時代」という報告書でそれを診断しています。技術の発展によるシェール企業の損益分岐点の低下によって、今後シェールオイル産業は利益を得やすい状況が見込まれており、シェール業界は再び活力を取り戻す可能性は高いと予測されています。
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