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ゴム

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ゴムの生産国

ゴム(天然ゴム)は、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、インド、中国などで生産されています。中でもタイとインドネシアの生産量が圧倒的に多いです。ベトナムも多く、タイ・インドネシア・ベトナムで世界の天然ゴムの生産量の70%を占めています。天然ゴムは、自動車のタイヤとして使われることが多く、天然ゴムのおよそ80%程度が自動車のタイヤ用となっています。日本は天然ゴムをタイやインドネシアから輸入しています。



天然ゴムの主な消費国

   ・米国(アメリカ)
   ・日本
   ・中国
   ・インド
   ・マレーシア
   ・タイ
   ・韓国

最近では、自動車の普及が盛んな中国やインドでの需要が多いです。需要の大半を占める米国、日本、中国、インドの自動車の売れ行きによってゴム価格は変動しやすい性質があります。ゴム価格の変動によってはゴム生産国の経済が左右されますので、その動向には注意が必要です。天然ゴムの最大の消費国は中国で、インド、米国、日本と続きます。



天然ゴムの分類・RSSとTSR

国際的に流通している天然ゴムは、ゴムノキ(ゴム樹)から搾取されたラテックスと、ラテックスを加工したRSSとTSRがあります。RSSとTSRの解説と違いについては、以下の解説ページを参照してください。



RSS3とTSR20

RSSとTSRの中で流通量が多いのはRSS3とTSR20です。

RSS3は、大阪取引所(OSE)や上海期货交易所、SGX(シンガポール取引所)などで上場しています。

TSR20は、大阪取引所(OSE)やSGXなどで上場しています。

貿易で流通しているRSS3はタイのみで生産されており、日本ではRSS3とTSR20が流通していますがTSR20の方が多いです。

※2020年7月27日、日本取引所グループ(JPX)は、貴金属や農産品、ゴムの市場を東京商品取引所(TOCOM)から大阪取引所(OSE)に移管しました。



天然ゴムの生産・減産期

天然ゴムは1年を通して生産されますが、RSS3やTSR20の生産国であるタイでは、雨季の11月から1月に生産量が増加し、乾季の2月から4月が減産期となります。



天然ゴム価格の見方

天然ゴムには、上記の「天然ゴムの生産・減産期」がありますので、天然ゴム価格は11月から1月に下がりやすくなります。ただし、天然ゴム価格はゴム関連業者や仕手筋によって価格が上下されやすいので、専門性が高く、一般的にその動向を計るのは難しい市場です。

また、雨季や乾季はその年によってズレがあり、その影響で生産量が増減しますし、異常気象が起こる年もありますので、生産国の天候が価格を左右することも多いです。

天然ゴムの需要は、世界景気、特に自動車の生産や販売台数によって大きく左右されます。近年自動車の生産国・天然ゴムの消費国となった中国や米国、日本インド、欧州の景気動向にも天然ゴムの価格は左右されやすいです。



天然ゴム価格(RSS3)の推移(チャート含む)

天然ゴム価格の国際的な指標となっている大阪取引所(OSE)のRSS3の推移は、姉妹サイト「株式マーケットデータ」の以下のページで確認することができます。



原油価格とゴム価格の関係と影響

原油とゴム価格は相関しやすい傾向があります。原油高となればゴム価格は上昇しやすく、原油安となればゴム価格は下落しやすいです。連動性があるのです。

合成ゴムは石油製品のナフサから作られていますので、原油価格が上昇すればナフサ価格も上昇し、合成ゴムの価格は上がります。合成ゴムと天然ゴムは相互代替関係がありますので、天然ゴムの価格も上がる要因となるのです。



為替と天然ゴム価格の関係と影響

天然ゴム価格は、為替レートにも左右されます。天然ゴムの主な生産国はタイ・インドネシア・マレーシアで、消費国は中国やインド、米国、日本、欧州などで、消費国は輸入の際に人民元やドル、ユーロ、円など自国通貨で決済するため、それらの為替レートの変動にゴム市況は大きな影響を受けます。


:姉妹サイト「株式投資大百科」の解説ページ


参考









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