WTI(読み方:だぶりゅーてぃーあい|英語:West Texas Intermediate|ウェスト・テキサス・インターミディエイト)とは、米国のテキサス州産とニューメキシコ州産の原油のことです。 原油には、原油の現物を売買する現物市場と、先物を売買する先物市場があります。WTIの原油先物は、米シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループ傘下のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で取引されています。WTIは生産量は少ないですがファンドの参加者が多く、取引量も多いため、その先物価格は原油価格の世界的な指標となっています。また、世界最大のエネルギー消費国である米国で使われている原油ですので、米国の景気を示す指標としても注目度が高いです。
原油は、現物であれば石油会社やトレーダーが主に売買していますが、先物はファンドなど幅広い参加者が先物市場で売買しています。原油の先物はヘッジや資産運用先の一つとしても利用されていますし、原油の先物市場は取引の規模や透明性から注目度が高いです。 ニューヨーク市場での主な参加者の割合は以下の通りです。
石油会社
金融機関
ファンド
個人投資家
原油はコモディティーとしては主力ですが、他の金融商品に比べるとその市場規模は小さいです。ニューヨーク原油先物の時価総額は0.1兆ドルもありませんので、比較的流動性は低く、値動きが荒くなるのが特徴です。また、上記の通り参加者の5割程度はファンドですので、ファンドの売買動向によって価格変動しやすい面があります。
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コモディティ相場の分析
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コモディティをもっと分析する(2)
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