個人投資家とは
個人投資家(読み方:こじんとうしか|英語:retail investor)とは、証券(株式や債券など)や先物などの取引を、組織のためではなく自分自身のために売買する投資家のことです。日本では、機関投資家に比べて個人投資家の取引高は少ないです。
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個人投資家の保有比率
日本株における個人投資家の保有比率は20%程度です。東証一部銘柄の保有比率は、外国人投資家が60%以上なのに対して、個人投資家は20%程度です。このことから、日本人は、特に個人は株式や投資信託を資産としてとらえることが少ないことがわかります。株は怖い、株はよくわからない、といった思いが強いことが原因と考えられます。デフレが長く続いた関係もあって、資産は安全な手段で守りたい、という気持ちが強いのかもしれません。こういったことから、日本株はしばしば外国人投資家の売買によって相場が大きく動いたり転換したりします。
一方、外国人は、特に米国の個人は株式や投資信託を資産の一部として捉えることが多く、株式や投資信託の保有比率が非常に高いです。日本株は、例えば日経平均株価は外国人投資家の売買によって大きく動くことがあり、自国の株式市場を外国人投資家が動かしているという状況がたびたび見られますが、一方、米国に目を向けて見ると、NYダウやナスダックはメインプレイヤーが米国の個人ですので、自国の株式市場を自国の個人が動かしている、といった状況となっています。
個人投資家の売買の特徴
日本株でも、東証二部、マザーズ、ジャスダックの市場では、個人の保有比率は70%以上となっています。市場で個人の売買が活性化している時は、東証二部や新興市場が盛上がることになります。
個人投資家の投資スタイルは、逆張りが多いと言われています。下がっていれば買い向かい、上がってくれば売り向かいやすいのが日本の個人投資家の投資スタイルです。
市場のプレイヤーを把握しよう
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