上場企業とは
上場企業(じょうじょうきぎょう)とは、株式を証券取引所に上場している企業です。上場していない企業は「非上場企業(ひじょうじょうきぎょう)」といいます。現在、上場している企業は約3500社あり、それらの企業はすべて証券取引所の審査に合格して株式を証券取引所で売買することが認められています。この3500社という数は、全株式会社の1%未満ですので、上場企業より非上場企業の方が圧倒的に多いです。
上場すれば、一般の投資家から資金を調達することができます。その資金は利子もつかず、返済する必要もないので、上場企業にとっては財政を悪化させなくて済むメリットがあります。一方、特定の投資家に株式を買い占められて経営権が奪われてしまう危険性があります。
株式会社の解説
株式を発行して資金を調達し、その資金で事業を行う会社を「株式会社(かぶしきがいしゃ)」といいます。その株式を買った人を「株主(かぶぬし)」といいます。株式会社は株主がいることで資金調達ができて事業が行えるので、株式会社の所有者は株主ということができます。
株式会社の仕組みを商法では「機関」といいます。会社の機関の中で最も重要なのが「株主総会(かぶぬしそうかい)です。株式会社の所有者は株主なので、株主が集まる株主総会は最も重要となります。
株主総会では、会社経営を行う取締役が選任されます。その取締役の中から代表取締役が決定されますので、会社の経営者は株主からの委託を受けて事業を行っていることになります。ただし、実際の経営において株主総会の役割は低いです。取締役はその会社の中から選ばれることが多く、株主総会はそれを追認するだけのことが多いからです。
株式会社が倒産してしまった場合、株主はその会社の借金などを請け負う責任はありません。株主は出資金、つまり株式の購入額以上の責任を負う必要はないのです。これを「有限責任(ゆうげんせきにん)」といいます。ただし、購入した株式の価値がゼロになってしまうので、その損失を被ることになります。ただし、それ以上の責任を負う必要はありません。
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