配当性向とは
配当性向(読み方:はいとうせいこう|英語:dividend payout ratio・dividend propensity)とは、配当金支払額(配当総額)を当期純利益で割ったもので、当期純利益のうちから、どれだけ配当金を出しているかを示したものです。わかりやすく簡単に言えば、企業の配当に対する姿勢を見る指標です。日本では、2000年以降に配当の目標値として配当性向(連結利益ベース)を掲げる企業が増えています。
配当性向の計算式
配当性向(%)=(配当金支払額/当期純利益)×100
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これを1株当たりで計算することもありますが、意味は同じです。
配当性向の例
例えば、ある企業が配当性向の目標値を30%としていたとします。この場合、業績がよく当期純利益が1000億円だったすれば、配当総額は300億円となります。一方、業績が悪化して当期純利益が100億円になると配当総額は30億円になります。つまり、配当性向をベースにした配当は、業駅と連動する利益還元を意味します。
配当性向の見方と目安
配当性向は、平均的に20%から30%であることが多いですが、時に80%や100%を超えている銘柄もあります。
投資をする場合、配当性向が20%の銘柄と、配当性向が80%の銘柄では、どちらに投資した方がいいかと言いますと、配当性向20%の銘柄です。
配当性向80%の銘柄は増配の見込みがほぼありませんので、配当性向20%の銘柄の方が増配の期待が持てるのです。また、配当性向の高い銘柄は、配当だけ過剰に出していたり、自己資本がないのに配当だけ出している場合もあるので注意が必要です。ゆえに、配当性向を見る場合は、利益と自己資本を見ておく必要があります。投資対象としては、配当性向が低く、配当余力のある銘柄を探すべきです。
投資家は「大企業や成熟企業」の配当性向を重視します。どれだけ配当を出して、株主に還元してくれるかを見ます。
逆に、新興市場の銘柄に対しては、配当性向は重視されないことが多いです。というのも、新興市場の銘柄は成長性の方が優先されるからです。
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