移動平均線で売買のタイミングを探る場合、注意しておくことがあります。
移動平均線と株価の乖離
移動平均線は、その期間の株価の平均値を結んだ線であるため、株価は移動平均線に収束しやすいです。よって、株価が移動平均線近くになれば、そこから動きにくくなることが多いです。要するに、株価は移動平均線近辺が居心地が良いのです。ゆえに、そこで売買を開始するのではなく、移動平均線から株価が乖離した場合に売買を仕掛ける方が勝てる確率が高くなります。
移動平均線の向き
移動平均線は、その方向も意識しておく必要があります。
例えば、長期線である75日線が下向きになったら、長期的な株価下落が続く可能性が高くなりますので、そういった場合に買いを入れるのは危険度が高くなりますので注意しましょう。
よく使われる移動平均線
日本でよく使われる移動平均線は、5日線、25日線、75日線です(ここに10日線を入れる方もいらっしゃいます)。ただ、日本株は外国人投資家の比率が高い株が多いので、外国人投資家が見る移動平均線も合わせて見ておくと精度は高まると思います。
外国人投資家が見る移動平均線
外国人投資家は、50日線、100日線、さらには200日線を意識していることが多いです。特に、100日線や200日線は注意して見ておきましょう。100日線は半年間の株価の平均値を結んだ線、200日線は1年間の株価の平均値を結んだ線なので、株価が100日線や200日線を割れば、下降トレンドは相当強いな、株価は相当弱含みしているな、と予測することができます。
動画で解説ーYouTubeー
→1から学ぶテクニカル指標(姉妹サイト「投資戦略」より)
移動平均線を使ったトレード
移動平均線を使った実際のトレードの方法(仕掛けのタイミング・損切りのポイント・だましの判定等)は、姉妹サイト「投資戦略」の「charTrade(トレード手法)」で詳しく解説していますので、参考にしてください。
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姉妹サイト「株式投資大百科」より
1から学ぶテクニカル指標
姉妹サイト「投資戦略」の「charTrade(トレード手法)」のページに、「1から学ぶテクニカル指標」を追加しました。
「1から学ぶテクニカル指標」とは、価格の動きに合わせて買いシグナルや売りシグナルを出してくれるテクニカル指標を、1から順に学んでいける解説記事です(動画解説もあります)。
数多くあるテクニカル指標ですが、どんな場面でどう使えばいいのか、いいシグナルってどんなのがあるのか、設定(パラメーター)はどうすればいいのか、テクニカル指標は組み合わせて使えって言うけど、何を組み合わせればいいのか等を、1から順に学べます。相場の話も交えながら解説していきますので、初心者の方はもちろん、中・上級者の方も参考にしていただければと思います。
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