レパトリエーションとは
レパトリエーション(英語:repatriation)とは、通称「レパトリ」と呼ばれ、「本国送還」を意味します。「本国送還」とは、海外に投資していたお金を本国に還流することで、例えば日本企業が決算対策として海外の子会社が保有する外貨建ての資産を売却して円資産に戻す、といった行為のことをいいます。簡単に言えば、資金を引き上げる行為のことです。
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レパトリエーションと為替相場について
レパトリエーションのこの動きが、例えばある国に対して一斉に行われると、その国の為替相場に大きな影響を与えることになります。また、その動きに追随して利益を得ようとする為替の投機的な投資家も増えることになりますので、為替相場は大きく動く要因となります。例えば、日本企業が米国の子会社に投資していた資金を日本に戻す、といった場合は、ドルを売って円を買うということになり、その影響だけで言えば、為替は円高に進みやすくなります。
レパトリエーションは、何も企業による本国送還の行為のことだけを指すものではなく、例えば海外の金融商品などに投資している投資家が、海外の資産を日本に送還することなどもレパトリエーションと言います。
レパトリエーションの動きが加速すると、為替が動き、為替は株式市場にも影響が出てきますので注意が必要です。
レパトリエーションが出やすい時期
レパトリエーションが出やすいのは、日本では3,9月、米国では11,12月。ただ、レパトリエーションは相場にそんなに大きな影響は出ないことがほとんどです。米ドル/円で大きな影響が出ることはあまりありません。ユーロ円では少し影響が出ることもあります。
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姉妹サイト「株式投資大百科」より
時期ごとに注意すべきポイント
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