株価指数とは
株価指数(かぶかしすう)とは、株式市場全体の相場を表すために、複数の銘柄の株価をある一定の計算方法で総合し指数化したものです。
株価指数は、株式市場の代表的な銘柄を選択して算出されるものや、株式市場全体の時価総額から算出するものなどがあります。前者の代表格は日経平均株価で、後者の代表格はTOPIX(東証株価指数)です。株価指数の算出は、新聞社や金融機関、情報提供会社などが行っています。
ニューヨーク証券取引所
ニューヨーク証券取引所(NYSE:New York Stock Exchange)は、米国(アメリカ)のニューヨークにある世界最大(銘柄数)の証券取引所です。ウォール街(ウォールストリート)の象徴的な存在となっており、上場企業は約2800社あります。そのうち約460社が外国の企業です。日本企業は17社上場しています。1792年に設立された歴史ある証券取引所で、その伝統と信頼を維持するために上場審査は世界一厳しくなっているため、世界を代表する企業が上場しています。ニューヨーク証券取引所の立会時間は東部時間の9時30分から16時(日本時間では23時30分から6時・夏時間(サマータイム)の場合は22時30分から5時)となっています。
上場とは
上場(じょうじょう)とは、株式などの有価証券やデリバティブ商品を取引所で売買できるようにすることです。上場するには、取引所の審査を受ける必要があります。株式会社が株式を上場することによって、その株式を一般の投資家が売買できるようになります。その売買できるようになる瞬間を「上場」といいます。
東証一部は、上場基準が厳しいため、その上場基準を満たした会社は社会的信用が高まります。それによって、銀行から融資が受けやすくなり、認知度の向上から優秀な人材も集まりやすくなります。また、株式を上場させて資金調達できるメリットもあります。ただし、上場すれば一般の投資家がその株式に投資できるようになるため、ディスクロージャー(投資家保護を目的に企業に関する重要な情報を利害関係者に開示すること)の義務が課せられますし、誰が株主になるかもわからず、一定以上の株式を買い占められた場合は経営権を失うこともあります。また、株主は1株につき1票の議決権(株主総会で会社からの説明を受けたり、決議事項に賛否を表明する権利)を持つことになるため、多くの株式を持っている投資家の意見に経営が左右されます。
浮動株とは
浮動株(ふどうかぶ)とは、常に市場で売買されている株式です。つまり、企業が発行している株式のうち、大株主が保有している株式(市場で売却される可能性が低い株式)を除いた、市場で自由に売買されている株式です。市場で売買される可能性が低い株式は、固定株、少数特定者持株、特定株と呼ばれています。
時価総額加重平均
時価総額加重平均(じかそうがくかじゅうへいきん)とは、対象となる組み入れ銘柄の時価総額合計を、基準とする一定時点の時価総額の合計で割ったものです。世界の株価指数(複数の銘柄の株価をある一定の計算方法で総合し指数化したもの)の多くが時価総額加重平均を採用しています。
時価総額加重平均の計算式は以下。
- 時価総額加重平均=組み入れ銘柄の時価総額合計÷基準日の時価総額合計
NYダウや日本を代表する株価指数である日経平均株価は、単純平均の株価指数です。単純平均とは、対象となる銘柄の株価合計を銘柄数で割って算出される平均株価です。
単純平均の株価指数は、値がさ株の株価動向の影響を受けやすいですが、時価総額加重平均の株価指数は、値がさ株の株価動向の影響が少ない特徴があります。ただし、時価総額の大きい大型株の固定株比率が高く、株価変動が少ない銘柄の影響を受けやすい面があります。ゆえに、現在では、時価総額に算入する株数を浮動株のみに絞った浮動株基準株価指数への移行が進んでいます。
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