粉飾決算とは
粉飾決算(読み方:ふんしょくけっさん|英語:window dressing)とは、決算を操作して、利益や資産がたくさんあるように企業が操作することです。企業は業績が悪化していることを外部に見せないように、また、資金を借入ている銀行に伝えたくないがために、粉飾決算をしてしまうことが稀にあります。
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粉飾決算の主な手口
粉飾決算は、主に売上や在庫を増やしたり、仕入の額を減らすといった粉飾が行われやすいです。決算で利益を多く見せるには、まずはトップラインである売上を粉飾すれば、それが達成できます。また、期末在庫を増やしたり、仕入の額を減らすことも決算をよく見せるには効果的になります。期末在庫を増やしたり、仕入の額を減らすと、売上原価を減らすことが出来るのです。
売上原価とは
売上原価(うりあげげんか)とは、商品の仕入や製造にかかる費用のことです。
売上原価の式は上記の式となりますので、期末在庫を増やして仕入の額を減らせば売上原価(費用)を減らすことができます。売上原価が減れば売上総利益が増えることになるので、利益を多く見せることができるのです。こういった手口が一般的な粉飾決算です。最近では、粉飾決算のことを「不適切会計(ふてきせつかいけい)」ということもあります。昔は、子会社や関連会社を使って粉飾決算を出すことが多かったのですが、連結決算が制度化されて、それは厳しくなりました(連結決算とは、企業グループ全体を1つの企業として決算する方法です)。
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姉妹サイト「株式投資大百科」より
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