原油価格を見る際、主に見られるのは以下の3種類です。
・WTI原油 ・ドバイ原油 ・ブレント原油
原油は産地ごとに3つの市場に分かれています。アメリカの市場の米シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループ傘下のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で取引されている「WTI原油」、日本の市場の東京商品取引所で取引されている「ドバイ原油」、ロンドンの市場のICE Futures Europeで取引されている「ブレント原油」です。
上記の3市場での原油の取引価格は異なります。基本的にWTIの原油価格が一番高いです。その理由は、WTI原油は不純物が少なく、商品価値が高いガソリンや軽油を多くつくれる特徴があり、重油や灯油が多く採れるドバイ原油やブレント原油よりも高く売れるためです。また、WTI原油は生産量は少ないですがファンドの参加者が多く、取引量も多いため、その先物価格は原油価格の世界的な指標となっています。ゆえに、原油価格の動向を見る際は、WTI原油価格の動向をまず見るのが一般的です。また、WTI原油は世界最大のエネルギー消費国である米国で使われている原油ですので、米国の景気を示す指標としても注目度が高いです。
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経済指標を見て相場を予測しよう
はじめに
コモディティ相場の分析
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コモディティをもっと分析する(1)
原油・シェール
WTIとは(原油先物)
原油価格の見方と違い(WTI原油・ドバイ原油・ブレント原油)
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IEA(国際エネルギー機関)とは
原油在庫統計(米国)
シェールガス・シェールオイルとは(その違い)
原油安でも減産しない理由(シェールオイルと原油の生産コスト)
原油安による石油会社・シェール会社への影響
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シェール2.0時代について
コモディティをもっと分析する(2)
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金を生産するためのコストはいくら?
その他
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MLPとは