投資信託の分割とは

投資信託の分割とは

投資信託の分割とは、投資信託の運用成績がよい場合に、その収益を投資家に分配する方法の1つです。株式における「株式分割」と似たもので、投資信託が分割されると基準価額が安くなり、保有口数が増えることとなります。例えば1：2の分割の場合、1口が2口になり、基準価額が1/2になります。保有口数が2倍になって基準価額が1/2になるのです。

基準価額が安くなる

投資信託の分割は、運用成績がよい投資信託で行われます。運用成績がよい投資信託は、当初より基準価額がどんどん値上がりしてしまうので、これからその投資信託を購入したい人がいても「高過ぎて買えない」、または「もう高値圏なのではないか・・・」と思って買いにくい状態となります。しかし、投資信託が分割されて基準価額が安くなれば、今まで買いたかった人が買いやすくなるので、その投資信託は買われやすくなります。また、今まで買いたいと思っていた人だけでなく、新規購入者が増える要因ともなりますので、その投資信託の純資産額が増えやすくなります。これまで保有していた投資家からすれば資産が増加するので、さらに運用成果の上昇が期待できます。

コストが得

例えば、分配金が自動で再投資されるタイプの投資信託であれば、再投資の際に手数料を支払って投資信託の買い付けを行って口数を増やすことになります。一方、分割の場合は手数料なしで保有口数を増やますし、税金もかかりませんので、コスト面でお得となります。