資源の価格も為替相場を動かす要因になることがあります。特に原油は世界的に燃料として強力な需要のある資源なので、為替相場にも影響が出てきます。特に原油を輸入することが多い国にとっては大きな影響が出やすくなります。 |
原油の輸入が多い国は、原油の価格が高くなってくると海外に支払う通貨が多くなってしまいます。そうなれば通 貨が必要になってきますので、自国の通貨を売って外貨を買う必要が出てきます。よって、為替市場の投資家にとって原油価格の上昇は、通貨を売る材料となります。逆に、原油の輸出が多い国にとっては原油価格が高くなれば、その分国内に入ってくる外貨が多くなります。手元に外貨が多くなれば、その外貨を売って自国の通貨を買う、という行為となりますので、自国の通貨の通貨高の要因となります。
日本で言えば、日本は原油の輸入が多い国なので、原油高になれば円安の要因となります。原油の輸出が多い国は、原油価格が高くなれば国内に入ってくる通貨が多くなりますので通貨高の要因となります。逆に原油安になれば、日本にとっては円高の要因となり、原油の輸出が多い国にとっては自国の通貨安の要因となります。
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ドル円・ユーロ円・ユーロドルの推移は、姉妹サイト「株式マーケットデータ」の以下のページで確認できます。
原油価格の推移は、姉妹サイト「株式マーケットデータ」の以下のページで確認できます。