為替は金融政策や政局、経済指標など、これまで為替のページで紹介した要因を中心に変動していきます。特に日銀金融政策決定会合やFOMC、ECBの会合など、中央銀行が金融政策を決定するイベントでは相場が大きく変動しやすいです。これは、そういった金融商品の相場に大きな流れを呼び込みやすいイベントがある場合、このイベントに乗っかって、より多く儲けよう して大きな買いポジションor売りポジションを取る人たちがいるからです。それによって相場は大きく変動するのですが、そういった動きのことを「イベント・ドリブン」と言います。
イベント・ドリブンは、基本的にはヘッジファンドの投資手法の一つです。相場に大きな流れを呼び込みやすいイベントを利用して大きくポジションを傾けます。さらに、こういったイベント・ドリブンが来るのを
見越して、それに乗っかって儲けようとする投資家も参加するので、相場は度々イベント・ドリブンによって大きく変動します。
イベント・ドリブンは、何も中央銀行による金融政策などの大きなイベントだけに行われるものではなく、株式市場では一企業のイベントに対しても行われることが多いです。例えば、企業の新製品開発や合併・買収などは、その企業の株価を大きく変動させる要因となりますので、そのイベントを利用してポジションを 大きく 買いor売りに傾け、相場を大きく変動させたりもします。こういったイベント・ドリブンの動きは、日々様々な相場で起こっています。
さて、金融政策や政局、経済指標などのイベントに加えて、もう1つ為替にとって重要なイベントがあります。それはG7やG20です。G7やG20では、為替についての意見が出ることが多いので注意が必要です(G7やG20についての解説は、株式の「G7・G20」を参照下さい)。
こういった様々なイベントは、為替相場を大きく変動させる原因となりやすいです。こういったイベントで何も出なかったとしても、そのイベントが相場の転換点になることがよくありますので注意が必要です。
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