FOMC(読み方:えふおーえむしー|英語:Federal Open Market Committee|意味:連邦公開市場委員会)とは、FRB(連邦準備制度理事会)が開催する米国の金融政策の最高意思決定機関です。 |
FOMCは、原則6週ごとの火曜日、もしくは火曜日と水曜日の2日間、年8回開催されます。 |
FRBの解説FRB(連邦準備制度理事会)とは、米国の中央銀行制度の最高意思決定機関です。1913年に連邦準備法を根拠法としてワシントンに設立されました。議長1名、副議長1名を含む7人の理事で構成されています。
連邦準備銀行連邦準備銀行(連銀)は、全米に12あります。それぞれの連邦準備銀行は、FRBの規定に従って、管轄する地域の商業銀行や貯蓄銀行を監督し、緊急の資金供給や振替機関としても役割・送金などのサービスを提供するなどの役割があります。12の連邦準備銀行の所在地は以下。
中央銀行中央銀行とは、その国の金融機構の中核となる銀行です。米国ではFRS(連邦準備制度)がそれにあたり、日本では日本銀行、EU諸国ではECB(欧州中央銀行)がそれにあたります。厳密には、米国は単一組織としての中央銀行はなく、FRSが中央銀行制度として存在しています。中央銀行は、市場で通貨量を調節する「公開市場操作(オペレーション)」をはじめとした金融政策を行って、経済を円滑にし、公共の利益を擁護する業務に従事する機能を果たす金融機関です。 |
FOMCのメンバーは、FRBの議長、副議長、理事3名と各地区連銀総裁12名の計17名で構成されており、FOMCメンバーの中で金融政策を決める投票権を持つのは、FRBの5名(議長、副議長、理事3名)と地区連銀総裁5名です。
投票権は輪番制になっており、毎年メンバーは変わるのですが、FRBの5名とニューヨーク連銀総裁は、毎年投票権を持っています。つまり、FOMCのメンバーで投票権を持つのは、毎年FRBの5名とニューヨーク連銀総裁は固定で、残りの4名は輪番制で各地区連銀総裁が持つようになっています。地区連銀総裁の中で、ニューヨーク連銀総裁だけがなぜ毎年投票権が与えられるのかというと、ニューヨークは世界の金融の首都であり、そのトップに位置するニューヨーク連銀総裁は、オペレーション(実務全般)を統括する責任者として大きな影響力を持っているためです。
FOMCの金融政策を決定する投票は、選挙のように紙に書いて投票箱に入れるシステムではなく、これから行う金融政策に対してどう思うか、意見を交換して決めるシステムになっています。反対の場合は、その理由を言うことになっていて、その発言は議事要旨に載ることになります。
FOMCの金融政策に関する投票では、3人の反対があれば議長が不信任を受けたと認識されます。議長の辞任にまで発展しかねない重大な問題となる可能性があるため、議事要旨の内容は注目されます。
米国の金融政策の決定は、世界の経済に影響してくる重要な決定ですので、その最高意思決定機関であるFOMCの議事要旨は世界的に注目度が非常に高く、その内容の一つ一つ、また文の一文一文に至るまで金融市場関係者は細かくチェックします。内容によっては金融市場が大きく変動する要因となりますので、 FOMC前後の相場つきには注意が必要です。
FRBのバランスシート(総資産)の推移は、姉妹サイト「株式マーケットデータ」で確認することができます。
米国債利回りや「FF金利(FFレート)の予想分布(ドットチャートより)」などは、姉妹サイト「株式マーケットデータ」で確認することができます。
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姉妹サイト「株式投資大百科」より
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