オフショアとは｜株初心者のための株式投資と相場分析方法

オフショアとは

オフショア（英語：Offshore）とは、沖合いという意味ですが、金融の世界では、非居住者（外国人）に対して租税環境が優遇されている国や地域のことです（タックスヘイブン（租税回避地）とも呼ばれます）。岸から切り離れているという意味で「オフショア」と呼ばれています。

オフショアを実施しているのは、基幹産業が少なく、外貨を獲得しにくい国や地域が多く、そういった国や地域がオフショアを実施することで（外国の企業や個人が投資や事業によって得られる収益にかかる税金を極端に低くすることで）外国の資産を集めることを目的としています。

オフショア市場とは

オフショア市場とは、非居住者（外国人）が国境を越えた金融取引（資金調達や資金運用）を自由に行えるよう、規制や税制面で優遇されている主に非居住者（外国人）向けの国際金融市場のことです（自国の国内市場とは区分されています）。源泉所得税が課されないのが一般的です。

オフショア市場は、日本では東京オフショア市場があり、その他、米国のIBF、香港の人民元オフショア市場などがあります。

東京オフショア市場は、1986年12月に創設されました。日本の金融機関が日本のオフショア市場で取引を行う場合、財務大臣の承認を得てから特別国際金融取引勘定を開設し、国内金融取引とは区別して取引する必要があります。

オフショア市場は、例えば海外から調達した資金を海外に貸し付ける「外-外」の取引が原則です。取引相手は非居住者や特別国際金融取引勘定を開設している国内の金融機関に限られます。