ディストレストとは（ディストレスト債・ディストレスト投資）｜株初心者のための株式投資と相場分析方法

ディストレストとは（ディストレスト債・ディストレスト投資）CONCEPT

ディストレストとは

ディストレスト（英語：Distressed）とは、経営破綻や経営不振で財務危機に陥った企業のことです。

※Distressed＝困窮した、行き詰った、苦しんでいる

ディストレスト債とは

ディストレスト債とは、経営破綻や経営不振で財務危機に陥った企業が発行する債権のことです、また、その企業が発行した株式や債券は「ディストレスト証券」といいます。

ディストレスト投資とは

ディストレスト投資とは、経営破綻や経営不振で財務危機に陥った企業の株式や債権などの「ディストレスト資産」へ投資することです。不良債権への投資ということもできるため「不良債権投資（ふりょうさいけんとうし）」とも呼ばれます。

ディストレスト投資のリスクとリターン

ディストレスト資産は、本質的な価値に対して割安となっている場合があり、経営再建によって価格が回復すれば大きな収益を得ることができる反面、再建できなければ大きな損失を抱えることになる投資となります。不良債権への投資ですので、リスクは非常に高く、企業の価値も見極めにくいことから、通常の投資とは違った経験や知識が必要となるハイリスク・ハイリターンの投資です。ディストレスト投資は、ジャンク債（ハイイールド債）より積極的に経営に関与することが多く、経営再建には3年以上かかることが多いため、投資回収期間が長くなりやすく、流動性が低く、換金性も悪いリスクがあります。

ディストレストファンドとは

こういった投資は、一般の投資家は手掛けづらいため、ディストレスト投資は、これを専門に行うヘッジファンドが主な投資家となります。これを「ディストレストファンド」と言います。ディストレストファンドは、対象企業のディストレスト資産をできるだけ安く買いたたきますので、その性質から日本ではディストレストファンドのことを「ハゲタカファンド」と呼ぶことがあります。

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