預金ファシリティ金利預金ファシリティ金利(読み方:よきんふぁしりてぃきんり|英語:deposit facility)とは、民間銀行が一時的な余剰資金をECB(欧州中央銀行)に預け入れた際に付く利子のことです。翌日物(オーバーナイト物)の預金につく利子のことを指し、金利水準はECBによって決定されます。預金ファシリティ金利は、日本では付利にあたるものです(付利の解説は「付利(ふり)とは」のページを参照してください)。 |
預金ファシリティ金利は、金融政策によって引き下げられたり引き上げられたりすることがあります。ECBが預金ファシリティ金利を引き下げれば、民間銀行は余剰資金を中央銀行への預け入れより運用に向かわせやすくなり、預金ファシリティ金利を引き上げれば、民間銀行は余剰資金を運用より中央銀行への預け入れに向かわせやすくなりますので、預金ファシリティ金利の引き下げ・引き上げは景気を左右する要因となります。
預金ファシリティ金利が引き下げられると、一般的には上記の通り、民間銀行は資金を市場での運用に回しやすく なりますので、景気にとっては刺激材料となるのですが、預金ファシリティ金利を引き下げたからと言って民間銀行が実際資金を市場で運用するかの保証はないため、景気にとっては刺激材料となるのかは不透明な面があります。
預金ファシリティ金利は、金融政策によって引き下げられるだけでなく、マイナスに決定されることもあります。これを「マイナス金利政策」と言います。マイナス金利政策は、自国の通貨安を誘導するために行われる政策で、預金ファシリティ金利をマイナスとすることで市場の資金を他の通貨の運用に仕向けようとする政策です。
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ECBの政策金利の推移(チャートと時系列)は、姉妹サイト「株式マーケットデータ」の以下のページで掲載しています。
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