リスク・プレミアムとはリスク・プレミアム(英語:risk premium)とは、ポートフォリオ理論の概念で、確定収益(リスクが少ない資産)と期待収益(リスクのある資産)の市場利子率の差のことです。 |
つまり、リスク・プレミアムは、リスクに差がある金融商品などの収益率の差のことです。リスクが高い金融商品とリスクが低い金融商品には、それぞれ期待される収益率に比例した価格差が生まれるという考え方で、この考え方を基にすると、リスクの高い金融商品の方が、リスクの低い金融商品よりも価格が低くなるということになります。
違う言い方をすれば、お金が返ってこないリスク(不確実性・危険性)に対する見返りに相当する部分がリスク・プレミアムです。「プレミアム」とは「おまけ」という意味です。お金が返ってこなくなるリスクの分だけ金利に「おまけ」がつく、その「おまけ」の部分をリスク・プレミアムといいます。将来のリスクに対して投資家が要求する金利の上乗せ分がリスク・プレミアムです。
金融取引では、リスクへの負担に対して付加される割増料のことをリスク・プレミアムといいます。
例えば、長期の債券への投資は、短期の債券への投資に比べて将来の金利の不確実性が高い分、リスクが高くなります。ゆえに、長期の債券の方がリスク相当分の金利が高くなります。このように、リスク高い分だけコストが高くなることをリスク・プレミアムといいます。
株式で「リスク・プレミアム」と言う場合、株式市場への投資で負担するリスクへの対価を意味します。つまり、リスクフリーレート(無リスク利子率・安全資産利子率)に対する株式の超過リターンのことをいいます。
投資の世界では、リスクと期待するリターンはトレードオフの関係が成り立ち、リスクが高ければ高いリターンが期待できると考えられています。価格変動が小さくて安全性が高くリスクの低いものに投資するより、価格変動が大きくて安全性が低いリスクの高いものに投資した方が高いリターンが期待されます。
株式のリスク・プレミアムを計算するには、以下のような方法が代表的です。ただし、どれも株式のリスク・プレミアムを推定するのは容易ではありません。
日本と米国(アメリカ)のリスクプレミアムの推移は、姉妹サイト「株式マーケットデータ」の以下のページで掲載しています(チャートや時系列を掲載しています)。
:姉妹サイト「株式投資大百科」の解説ページ |
政策金利
付利(ふり)
預金ファシリティ金利
イールドカーブ・コントロール
米国利上げ
消費増税による株価への影響
法人税
政府の保有株売り
外債購入
会議
その他
米国
欧州
その他
選挙による株価への影響
大統領選による株価動向
オリンピック
PER
PBR
配当利回り
倒産の危険を回避する
右肩上がり銘柄
あ
か
さ
た
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ま
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