ベロシティ12（V12）とは｜株初心者のための株式投資と相場分析方法

ベロシティ12（V12）とはCONCEPT

ベロシティ12（V12）とは

ベロシティ12（英語：VELOCITY 12　以下「V12」）とは、潜在成長力の大きい国や地域、特に中間層の拡大で急成長することが予想される世界12カ国のことです。

V12は、米国の広告大手オグルヴィ・アンド・メイザー（以下「オグルヴィ」）が成長や変化の速度を評価のベースとして、中間層の購買力平価（PPP）による収入や消費者への聞き取り調査から、2015年からの10年間で中間層が鍵となって急成長することが予想される国々を示したものです。

V12の構成国

インド
パキスタン
バングラデシュ
ミャンマー
ベトナム
インドネシア
フィリピン
中国
エジプト
ナイジェリア
メキシコ
ブラジル

V12の特徴

V12の構成国は、いずれの国も2015年からの10年間で中間層の人口が拡大することが予想されている上位12ヵ国で、南アジアが中心となっています。これは、今後の中間層の成長の中心は南アジアになることを示しています。オグルヴィの調査では、2015年時点のV12の人口は約40億人。そのうち中間層は18億人ですが、2025年までに中間層が27億人にまで増え、新しく8億から9億人の消費者を生み出されるとしています。これによってこれまでマイノリティ（少数派）であった中間層がマジョリティ（多数派）に転じるとしています。

新中間層の中心は南アジア、特にインドが中心になり、インドやパキスタン、バングラデシュは中間層にイスラム教徒が多いため、世界の企業はイスラム教徒のニーズに応える必要があるとしています。先進的なイスラム教消費者、未来志向のイスラム教徒たちは消費者セグメントの鍵を握る存在となり、極めて重要な役割を担っているとしています。また、国ではなく特定の都市が技術革新の中心になっているとしています。