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相場の意味をわかりやすく解説・全体相場と個別相場の関係

相場とはCONCEPT

相場とは

相場(読み方:そうば|英語:market/quotation)とは、一般的には市場で取引される時々の商品や金融商品株式など)の値段のことですが、株式市場では「市場の状態」を表す言葉として使われることが多いです。

株価のこれまでの値動きを図示したものを「チャート」と言いますが、チャートを見て、株価が上昇傾向にある時は「上昇相場(じょうしょうそうば)」、下落傾向にある時は「下落相場(げらくそうば)」といって使われることが多いです。


地合いとは

相場を見る際によく使われている「地合い」とは、相場の状況や雰囲気のこと指して使われる言葉です。






市場

市場(しじょう)とは、特定の商品や金融商品の取引が行われている場所です。「マーケット」とも呼ばれます。

例えば、株式が取引されている場所あれば「株式市場(かぶしきしじょう)」といいます。

株式は、取引所(証券取引所)等で取引されて価格がついています。証券取引所とは、株式や債券などの有価証券やその派生商品を売買注文が集まる場所です。日本では東京証券取引所(東証)、名古屋証券取引所、福岡証券取引所、札幌証券取引所があります。大阪証券取引所は東証と経営統合してデリバティブ取引所に転換しました。このうち、東証が全体の株式の売買代金の約90%を占めています。

東京証券取引所と名古屋証券取引所は、日本の二大市場です。そしてそれぞれ一部市場と二部市場にわかれており、さらに、ベンチャー企業が対象の市場であるマザーズ(東京証券取引所)、セントレックス(名古屋証券取引所)もあります。また、JASDAQ(ジャスダック)証券取引所もあります。

一方、為替が取引されている場所は「為替市場」といいます。

このように、市場は特定の商品や金融商品が取引されている場所ですが、その場所へ行っても取引できません。株式の取引は、証券会社を介して取引することになります。

これらは「市場(しじょう)」の解説です。「市場(いちば)」の解説ではありません。

「市場(しじょう)」と「市場(いちば)」は違い、市場(しじょう)は、バーチャルなものなので誰が売買しているかわからないのが特徴です。一方、市場(いちば)は、現物の取引をする場所です。誰が売買しているかわかるのが特徴です。例えば、魚市場などがそれにあたります。


株価

株式は、取引所(証券取引所)等で取引されて価格がついています。この価格を「株価」といいます。取引はオークション制で、買い注文と売り注文の株式の数が一致した価格で取引が成立します。株価の詳しい解説は「株式とは」のページを参照してください。


金融商品

金融商品(きんゆうしょうひん)とは、預金や保険、株式、投資信託、外国為替、債券、またそこから派生したデリバティブなど、銀行や保険会社、証券会社などが扱う商品です。

金融とは、資金余剰主体(お金が余っている主体)の余裕資金を、資金不足主体(お金が足りない主体)に貸し出すことです。語源は「お金の融資」とされていますが、現在では単にお金の融資だけでなく「お金の運用」や、商品・サービスを購入する際の「お金の支払い」の意味でも使われることが多いです。


チャート


チャートとは、過去の価格値動きをグラフ化したものです。上図がそれにあたります。このチャートを使って分析することを「チャート分析」といいます。過去の価格の動きなどのデータを分析して、これからの価格の値動きを予測することを「テクニカル分析」といいますが、テクニカル分析は、は、このチャート分析を使うのが一般的です。

チャート分析では「ローソク足」を使うのが最も一般的で、ローソク足のこれまでの推移を分析します。ローソク足の推移は、価格のこれまでの推移ですので、その株式に対する需給(需要と供給)を分析することができます。つまり、チャートは、その株式の需給で形成されているのです。その株式がこれまでどれだけ買われてどれだけ売られたのか、どこまで下がれば買われやすいのか、どこまで上昇すれば売られやすいのか、そういった需給を分析してこれからの価格の値動きを予測するのがテクニカル分析です。

テクニカル分析は、決算書株価指標を見て企業の良し悪しや株価が割安か割高かを分析する「ファンダメンタルズ分析」と並んで、これからの価格の値動きを予測する分析方法の代表格です。

テクニカル分析は、需給を分析しますので、主に短期投資の判断で使う方法として有効に働きやすいです。ですが、テクニカル分析は過去の需給しか分析できません。投資家の需給は、その株式に対するファンダメンタルズ(基礎的条件)や期待値が反映されますので、ファンダメンタルズや期待値に変化があれば、テクニカル分析は有効でなくなります。また、テクニカル分析は、その分析者によっても判断が異なることもありますし、決して完璧なものではないので注意が必要です。






全体相場と個別相場

個々の銘柄(個別銘柄)の相場は、市場全体の相場の動きに引っ張られて推移することがあります。企業業績が良くても、市場全体の相場が下落相場入りしていれば、同じように連れて下落してしまうことは多々あります。株価は業績に対して、常に妥当な価格で推移しているとは限りません。株価は将来の期待値も加味されているため、市場全体の相場が不安なムードに包まれていると、将来への期待値も剥げ落ちやすくなるのです。時に、将来の業績より大きく株価が下がることもあります。市場全体の相場が不安の中にある時は、投資家は逃げたい一心になるため、大きく売られるのです。逆に言えば、投資家の不安心理がピークに達した時がいい買い場になります。


銘柄

銘柄(めいがら)とは、「取引の対象となる企業の株式の呼び名」という株式用語です。一般的に使われる場合は「商品の名称」を意味します。

株式などを取引所(証券取引所などの市場)で売買できるようにすることを「上場(じょうじょう)」といいますが、上場企業(株式を証券取引所に上場している企業)はすべて証券取引所の審査に合格して株式市場に上場して株式を公開し、一般に誰でも株式を売買できるようにしています。株式市場では、そのように株式投資の対象となる企業の株式のことを「銘柄」と呼んでいます。


企業業績

企業業績(きぎょうぎょうせき)とは、企業の事業活動による成果です。企業業績は、決算書で確認することができ、決算書以下の3種類で構成されています。

投資対象となる銘柄の選定は、企業業績、つまり利益に着目するのが基本となっており、「株価は利益の変数」と呼ばれていますので、決算書に注目して、利益を着実に伸ばしている企業なら株価の上昇が期待できます。決算書には、その期の売上や利益がまとめて掲載されています。過去の決算内容はその企業のHP(ホームページ)でも公開されています。また、株価は将来を予測して動く特徴があるため、特に将来の業績予測が注目されます。








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