REIT(読み方:リート|英語:Real Estate Investment Trust)とは、「不動産投資信託」のことで、日本の代表的な会社型投資信託(ミューチュアルファンド)の一つです。 |
会社型投資信託とは会社型投資信託(かいしゃがたとうししんたく)とは、「ミューチュアルファンド」とも呼ばれる、設立された投資会社(投資法人)がお金を集めて投資を行う仕組みの投資信託です。米国では、この会社型投資信託(ミューチュアルファンド)が一般的な投資信託となっており、日本では、REIT(不動産投資信託)やETF(株価指数連動型上場投資信託)が会社型投資信託の代表です。 有価証券とは証券(しょうけん)とは、財産上の権利を表す証書です。証券は、一定の権利と義務・法律上の効力を持っている金融商品取引法の「金融商品」にあたります。財産的価値がある株式や債券などを「有価証券(ゆうかしょうけん)」といいます。身近なものでは紙幣も有価証券に分類されます。紙幣は日本政府の信用の裏付けがあるため、財産的価値を持っています。つまり、日本政府の信用が裏付けされている有価証券です。 |
日本では、2000年に「投資信託及び投資法人に関する法律」が改正されてREITが投資商品として登場しました。投資信託へ投資しますが、法律上は投資信託の一種です。ただし、法律に基づいて「不動産投資法人」という会社のような形態をとっており、株式会社が株式を発行しているように、「投資証券」を発行しており、投資家はこれを購入する仕組みとなっています。
REITは取引所に上場されており、市場で売買することができます。
上場とは上場(じょうじょう)とは、株式などの有価証券やデリバティブ商品を取引所で売買できるようにすることです。上場するには、取引所の審査を受ける必要があります。株式会社が株式を上場することによって、その株式を一般の投資家が売買できるようになります。その売買できるようになる瞬間を「上場」といいます。 |
J-REITは、分配金(株でいう配当金)が魅力の金融商品で、為替の影響を受けにくい面があるのが特徴です。J-REITは、年に2回決算を行うものが多いので、年2回分配金を受取ることができます。
J-REITは、不動産投資で儲けた収益の90%超を分配金に回すなど、一定の条件をクリアすれば法人税がかからない仕組みになっていますので、収益のほとんどを分配金として受取れることになります。ゆえに、賃貸収入が増えたり、不動産売却益が増えれば分配金は増えます。利回りは3%から5%で推移しますが、もし、3%を割れば利回りとしての魅力がなくなり、売られやすくなる傾向があります。
REITを見る際は、合わせてインフレ率も見ておきましょう。インフレ率が上昇すればREITも上昇しやすいですし、金融緩和もREITにとってはメリットとなります。REITは金利の動向に左右されます。金利が上がればローン金利も上がってしまうので、不動産にとってはマイナス要因となり、金利が下がればプラス要因となります。
東証REIT指数とは東証REIT指数(東証リート指数|読み方:とうしょうりーとしすう)とは、東京証券取引所(東証)に上場しているJ-REITの全銘柄を対象とした時価総額加重型の指数です。REITの動向を見る際は、東証REIT指数を見るのが一般的です。 東証REIT指数の計算式東証REIT指数=(当日の時価総額÷2003年3月31日の時価総額)×1000) 東証REIT指数・J-REITの利回り・時価総額・売買代金の推移東証REIT指数や、J-REITの利回り・月間の時価総額合計・1日平均売買代金のこれまでの推移は、当サイトの姉妹サイト「株式マーケットデータ」の以下のページで確認できます。 東証REIT指数のSQ値の推移東証REIT指数を原資産とする先物取引である「東証REIT指数先物」のリアルタイムチャートと、東証REIT指数先物のSQ値のチャートは、当サイトの姉妹サイト「株式マーケットデータ」の以下のページで確認できます。 |
東京証券取引所東京証券取引所(とうきょうしょうけんとりひきじょ)とは、「東証(とうしょう)」と略される、1949年に設立され、2001年に株式会社(株式を発行して資金調達し、その資金で事業を行う会社)化された日本国内最大規模の証券取引所です。 時価総額加重平均時価総額加重平均(じかそうがくかじゅうへいきん)とは、対象となる組み入れ銘柄の時価総額合計を、基準とする一定時点の時価総額の合計で割ったものです。世界の株価指数(複数の銘柄の株価をある一定の計算方法で総合し指数化したもの)の多くが時価総額加重平均を採用しています。
株価指数とは株価指数(かぶかしすう)とは、株式市場全体の相場を表すために、複数の銘柄の株価をある一定の計算方法で総合し指数化したものです。 |
REITには、株式でいうPBRに当たる指標があります。それが「NAV倍率」です(読み方:ばぶばいりつ)。NAV倍率は、REITの割高・割安感を計る指標です。REITの純資産価値に対してREITの時価総額が何倍かを示します。株式のPBR同様、1倍割れで割安となります。
NOI利回りとは、REITの収益力を計る指標です。REITの収益からコストを差し引いて、これを物件価格で割った利回りです。この利回りが分配金に直結します。
米国(アメリカ)ののREIT指数と、その分配金利回り・PER・PBR・PSR・PCFRの推移は姉妹サイト「株式マーケットデータ」で確認することができます(それぞれの解説付き)。
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