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投下資本利益率をわかりやすく解説・ROIとROA、ROICの違い

投下資本利益率とは(ROIとROICの違い)

投下資本利益率(ROI)とは

投下資本利益率(読み方:とうかしほんりえきりつ|英語:ROI(読み方:あーるおーあい)/Return On Investment)とは、企業が事業のために投下した資本に対して、どれだけ利益を得られたかを示す指標のことです。投下資本利益率(ROI)は、企業の投資への評価指標で、特定の投資に対する収益性を見る指標です。投下資本利益率(ROI)は以下の式で算出します。


投下資本利益率(%)=EBIT(事業利益)/投下資本×100

EBIT(事業利益)=営業利益+受取利息・配当

投下資本=借入金+社債発行額+株主資本



資金回収期間とは

資金回収期間とは、投資した資金を回収するのにどれだけの期間かかるかと示すもので、投下資本利益率を用いて算出することができます。


資金回収期間=1/投下資本利益率







投下資本利益率(ROI)の見方

投下資本利益率(ROI)は、その数値が高いほど効率的に収益を上げていることになります。例えば、ある事業に5億円を投資して利益が1億円/年あったとすると、投下資本利益率(ROI)は「1億円/5億円×100=20%」になります。ここから資金回収期間を算出すると、資金回収期間は「1/20%=5年」となり、事業に投下した資本は5年で回収できるということになります。よって、投下資本利益率(ROI) が高ければ高いほど資金回収期間は短くなりますので、効率的に収益を上げていることになります。


ROIとROAとの違い

効率性や収益性という意味では、ROIと似た指標に「ROA」がありますが、ROIは上記の解説の通り、特定の投資に対する収益性を見る指標です。個別の投資案件の効率性や収益性を見る指標ですので注意しましょう。


投下資本利益率(ROIC)とは

投下資本利益率(読み方:とうかしほんりえきりつ|英語:ROIC(読み方:あーるおーあいしー/ロイック)/Return On Invested Capital)とは、企業が事業のために投下した資本に対して、どれだけ利益を得られたかを示す指標のことです。投下資本利益率(ROIC)は、企業価値の評価に使われる指標で、以下の式で算出します。


投下資本利益率(%)=NOPLAT/投下資本×100

NOPLAT=営業利益×(1−実効税率)

投下資本=株主資本+有利子負債


投下資本利益率(ROIC)の水準

投下資本利益率(ROIC)は、15%以上あれば優良であるとされています。


ROIとROICの違い

ROIとROICは、どちらも「投下資本利益率」と訳される指標です。どちらも同じ訳で同義語のように使われる指標ですが、少し意味合いが違いますので注意が必要です。ROIは特定の投資に対する収益性を見る指標で個別の投資案件の効率性や収益性を見る指標、ROICは企業価値の評価に使われる指標です。






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