NT倍率(読み方:えぬてぃーばいりつ|英語:Nikkei/Topix ratio)とは、日経平均株価(N)をTOPIX(T)で割った倍率です。現在、日経平均株価が強いのかTOPIXが強いのかを見る際に使う指標です。
NT倍率=日経平均株価(N)/TOPIX(T) |
日経平均株価は値がさ株の株価動向に左右されやすく、TOPIXは株式数が多い銘柄に左右されやすい性質がありますので、NT倍率は、現在値がさ株が強いのか、株式数が多い銘柄が 強いのかを示しています(NT倍率の値が高ければ値がさ株が強く、低ければ株式数が多い銘柄が強い)。NT倍率は13倍程度が上限とされており、通常は12倍前後で推移します。ただし、日銀のETF買いなど特殊要因がある場合は、水準が変わりやすいです。
日経平均先物が買われている状況では、NT倍率は上昇しやすいです。TOPIXが買われていない状況で、日経平均先物の上昇によって日経平均株価が吊り上げられている状況を示しますので、急落に繋がりやすくなります。というのも、NT倍率が高いということは裁定買残が高い状況を示しますので、いずれ裁定解消売りが出やすくなってしまうからです。裁定解消売りが出ると、往々にして相場は急落します。その場合、特に日経平均株価に影響の大きい値がさ株の下落幅が大きくなってきますので注意しましょう。
日経平均株価に寄与度が高い値がさ株は、海外市場や為替の影響を受けやすいものが多いので、NT倍率が高い時は、外部環境が良く、全体が上昇基調なことが多いです。相場が上昇する時は外部環境の好転から動くことが多いので、NT倍率が上昇しやすいです。その後、TOPIXが追随することが多いので、日経平均株価との差が徐々に縮まり、NT倍率は下がってきやすくなります。そのサイクルを利用して、日経平均株価が上昇している時にTOPIX系の銘柄を仕込んでおく、という取引も一つの手法です。
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