ドル/円と日経平均株価には連動性があるというのは、株式市場でも為替市場でもはよく知られていることです(短期的には連動しないこともあります)。ドル/円の相場が、円安方向に進めば日経平均株価は上昇し、円高に進めば日経平均株価は下落する。ドル/円と日経平均株価のチャートを見ればその傾向は顕著で、また、その上昇率にも相関関係が認められます。
ドル/円と日経平均株価のチャートを見れば、ドル/円の上昇率と日経平均株価の上昇率は、概ね「1:2」で推移する傾向があることがわかります。ドル/円が1%上昇(円安)すれば、日経平均株価は2%上昇しやすい。日経平均株価の上昇率はドル/円の上昇率(円 安)の2倍程度動く傾向があります。
上記の解説の通り、日経平均株価の上昇率は、ドル/円の上昇率(円安)の2倍程度動く傾向があります。
では、なぜドル/円の上昇率(円安)より日経平均株価の上昇率の方が高いのでしょうか?
それは、ドル/円が円安に進むことによって、以下のような日本経済への波及効果があるからです。
ドル/円が円安に進むということは、円の価値が下がるということなので、海外に日本の製品を輸出すればが売れるようになり、日本の輸出企業の業績が上向きになりやすくなります。また、海外の人からすれば、日本に来て買い物をすれば、円安の効果によって安くモノが買えますので、海外から日本にたくさん人が来るよ
うになりますし(訪日客の増加)、日本国内でたくさんモノ・サービスを買ってくれるようになります。
さらに、円安は、海外企業の日本進出を後押しする効果があります。
海外企業からすれば、円安が進むと、ドル建てで見れば、日本の従業員の賃金が安く見えますので、人件費の面からも日本に進出しやすくなります。円安の効果は、日本の経済にこれらの波及効果を与えますので、ドル/円の上昇率より日経平均株価の上昇率の方が高くなると考えられます。
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