空売り比率(読み方:からうりひりつ|英語:short interest ratio)とは、株式の信用取引で、空売り(信用売り)をしたまま買戻しをしていない株数の残高(売り残)を、その株の30日、もしくは90日間の平均出来高で割った比率のことです。計算式は以下。
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信用取引は、いずれ反対売買をしなければなりません。信用取引で空売り(信用売り)をした場合には、いずれ買戻す(反対売買)ことが必要となりますので、空売り比率が高まってくると買戻しの期待が高まり、株価が上昇しやすい傾向があります。ただし、空売り比率が高い場合は、ヘッジファンドなどが積極的に売りを仕掛けていることが多く、売られ過ぎで株価が安いとしても、買いを入れづらい状況ではあります。また、空売りは買戻すまでの期間が比較的短いため(日計りの商いが多い)、空売り比率が高い時は投資家が短期志向を強めていることを示し、同時に先安観が強いことも示します。
空売り比率は、通常は20%から30%で推移します。20%割れで相場が天井圏になりやすく、30%以上になれば相場が底値圏になりやすいと見るのが一般的です。
個別銘柄の場合、相場が大きく変動してくると100%を超えることもありますが、空売り比率が100%を超える状況というのは、信用売残が出来高を超えてしまっている状況ですので、そこで信用売残が頭打ちとなりやすく、株価が底値圏となりやすい傾向があります。
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