想定為替レートとは想定為替レート(読み方:そうていかわせれーと|英語:estimated exchange rate)とは、輸出や輸入を行う企業が業績の見通しや年間の事業計画を立てる際、事前に決めておく為替レートのことです。 |
想定為替レートは、各企業ごとに年間の為替相場を予測して設定しており、決算書類などに記して公表されます(ただし、為替相場に大きな変動があった場合は事業年度中に見直されることもあります)。
輸出企業の場合、想定為替レートより実勢為替レート(市場で実際に取引されている為替レート)が、円安になれば為替差益が発生して収益が押し上げられ、円高になれば為替差損が発生して収益が悪化します。
輸出企業は、想定為替レートを控えめに出す傾向があります。これは、為替の上振れ余地を残しておくことによって、為替益への期待を持たせておき、株価の下値を限定的にするためです。
想定為替レートは、各企業が独自に設定して公表していますが、日本銀行が公表している日銀短観(全国企業短期経済観測調査)の想定為替レートの項目も注目されます。日銀短観の想定為替レートは、大企業、中小企業の製造業、非製造業の約1万社を調査対象としたもので、日本企業全般の想定為替レートの傾向を掴むのに適しているため、マーケットの注目が高いです。
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日銀短観の想定為替レートの推移は、当サイトの姉妹サイト「株式マーケットデータ」の以下のページで確認できます。
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