食品株は、業績が不況の影響を受けやすいと捉えられやすいのですが、ヒットさえあれば急速に業績を伸ばせる業界ですし、薬品の開発も行っている企業もありますので、大きく業績を伸ばす可能性のある業界です。また、営業マージンが大きな企業は景気に左右されにくい面がありますので、ディフェンシブ株(内需関連株)としても捉えられます。
食品株には比較的業績も堅調な銘柄が多く、自社株買いや配当を行い、株主還元も積極的な企業が多く、株価も安定的な値動きをすることから、投資家に好感される企業が多いです。
株主優待が 魅力の銘柄も多く、権利取りのために2,3,4月に安定的に上がりやすい(3月決算の企業の場合)傾向があります。株主優待が魅力の(3月決算の)銘柄は、3月の権利取り日にその株を保有していれば株主優待が得られますので、それを狙った投資家の買いが2月前後から入りやすくなりますし、そういった買いが入って株価が上がるだろうと予測している投資家がさらにそこで買ってきますので、株価が上がりやすくなる傾向があるのです。
ただし、食品株は成長率が緩いという面があります。株価は安定的で良いのですが、食品株の成長率は人口や所得が影響するということもあって、株価の鋭い上昇などはあまりない傾向があります。ゆえに、投資をはじめたばかりの方には、比較的手掛けやすい業種ではないかと思います。
稀ですが、海外の債券の金利が著しく低下している場合は、食品株の株価は特殊な動き方をすることがあります。債券の金利が低下している時というのは、債券の投資家は債券の利回りで利益が出なくなってしまいますので、利回りのよい商品に資金を振り向けようとしてきます。その場合、注目されやすいのが日本の食品株です。日本の食品株は比較的業績が堅調な株が多いですし、配当も魅力的な銘柄が多いですので買われやすくなるのです。欧州でマイナス金利が導入された局面では、そういった動きがあり、食品株は盛り上がりました。
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