日経平均株価(読み方:にっけいへいきんかぶか|英語:Nikkei225)とは、東京証券取引所一部市場(東証一部)に上場している銘柄のうち、主要225銘柄(日本経済新聞社が制定)の平均株価です。TOPIXと並んで日本を代表する株価指数(複数の銘柄の株価をある一定の計算方法で総合し指数化したもの)となっています。225銘柄は、産業構造の変化にあわせて入替が行われます。また、連続性が失われないように増資や権利落ちなどの影響は修正されています。 |
東京証券取引所東京証券取引所(とうきょうしょうけんとりひきじょ)とは、「東証(とうしょう)」と略される、1949年に設立され、2001年に株式会社(株式を発行して資金調達し、その資金で事業を行う会社)化された日本国内最大規模の証券取引所です。 証券取引所証券取引所とは、株式や債券などの有価証券やその派生商品を売買注文が集まる場所です。日本では東京証券取引所(東証)、名古屋証券取引所、福岡証券取引所、札幌証券取引所があります。大阪証券取引所は東証と経営統合してデリバティブ取引所に転換しました。このうち、東証が全体の株式の売買代金の約90%を占めています。 有価証券証券とは、財産上の権利を表す証書です。証券は、一定の権利と義務・法律上の効力を持っている金融商品取引法の「金融商品」にあたります。財産的価値がある株式や債券などを「有価証券」といいます。 金融商品金融商品とは、預金や保険、株式、投資信託、外国為替、債券、またそこから派生したデリバティブなど、銀行や保険会社、証券会社などが扱う商品です。 上場とは上場(じょうじょう)とは、株式などの有価証券やデリバティブ商品を取引所で売買できるようにすることです。上場するには、取引所の審査を受ける必要があります。株式会社が株式を上場することによって、その株式を一般の投資家が売買できるようになります。その売買できるようになる瞬間を「上場」といいます。 |
日経平均株価は、東証一部に上場している主要225銘柄で構成されていますが、ETFやREIT、普通株式以外の銘柄は除外されます。
普通株式とは普通株式(ふつうかぶしき)とは、「普通株」とも呼ばれる、株主に与えられる権利が一切限定されていない株式です。議決権や利益配当請求権、残余財産分配請求権(会社が解散した時に、残余財産の分配を請求できる権利)などが表示されている標準的な株式で、日本の証券取引所で売買されている株式のほとんどが普通株式です。一般的に「株式」と言う場合は、この普通株式のこを指しています。優先株式などと区別するために「普通株式」と呼ばれています。 |
日経平均株価を構成する225銘柄は、年に一度、10月初めに産業構造の変化にあわせて入替が行われます。上場廃止や合併なども銘柄入替の理由となります。見直しの結果、入替銘柄がない場合もあります。また、経営再編や経営破綻などで欠員が出る場合には「臨時入替」で銘柄補充が行われます。
日経平均株価は、株数などでウェート付けしていない単純平均株価なので、225銘柄のうちの値がさ株の動きに影響を受けやすい特徴があります。また、日経平均株価はドル/円と相関関係があり、米国株や世界の景気に敏感に反応しやすい株価指数です。
参考:ドル/円の上昇率と日経平均株価の上昇率の関係
単純平均株価とは単純平均株価(たんじゅんへいきんかぶか)とは、対象となる銘柄の株価の合計を銘柄数で割って算出される平均株価です。単純平均株価は、ダウジョーンズ社のチャールズ・ヘンリーダウ氏が考案したものです。単純平均株価は、単に株価の合計を銘柄数で割って求める平均株価ですので、計算が簡単ですが、増資や減資、株式分割、株式併合、権利落ちなどがあれば、市況に変化がなくても株価水準が変わってしまい、時間的連続性が失われてしまいますので、修正平均株価が用いられます。日経平均株価は「単純平均株価」と解説されることが多いですが、厳密には「修正平均株価」が用いられています。 修正平均株価が用いられている修正平均株価(しゅうせいへいきんかぶか)とは、増資や減資、株式分割、株式併合、権利落ちなどの株価変動要因を修正して算出される平均株価です。 |
値がさ株の解説値がさ株(値嵩株|読み方:ねがさかぶ)とは、株価が高い銘柄です。株価が低い銘柄は「低位株(ていいかぶ)」といいます。ただ、株価が高い・低いといっても、厳密に基準はありません。相対的に高いか低いかで分類されます。一般的には、株価が数千円以上、あるいは1単元当たり100万円を超えるような銘柄は、値がさ株に分類されることが多いです。 成長株(グロース株)が多い一概に言えませんが、全体的な傾向としては、値がさ株には成長株(グロース株)が多い傾向があります。 |
日経平均株価は、日経平均株価に寄与度の高い値がさ株の動きに影響を受けやすいので、現在のマーケットの全体像を見るのに適しているとは言えない株価指数です。全体として強い相場ではない時も、値がさ株が強い時は日経平均株価は強い動きをしやすくなりますし、全体として弱い相場ではない時も、値がさ株が弱い時は日経平均株価も弱い動
きをしやすくなります。ゆえに、日経平均株価だけが上昇している状態というのは相場として強いとは言えませんし、日経平均株価だけが下落している状態というのは相場として弱いとも言えないので注意が必要です。マーケットの全体像を見るには、東証一部の全銘柄を時価総額でウェイト付けした株価指数であるTOPIXの方が適しています。
ただし、日本の株式市場の全体の動向を見る際、一般的に見られるのは、TOPIXより日経平均株価の方が多いです。TOPIXは「○○ポイント」と表されるのに対し、日経平均株価は「○○円」で表されるので、一般的にわかりやすい面がありますし、ニュースなどでも日経平均株価の方が強調して取り上げられるため、認知度の観点からも日本の株式市場の動向を見る際は、日経平均株価が見られることが多いです。
日経平均株価のこれまでの推移や日経平均株価のPER・EPS・PBR・配当利回りの推移は、当サイトの姉妹サイト「株式マーケットデータ」の以下のページで確認できます。
日銀のETF・J-REITの買い入れのこれまでの推移(チャート含む)は、当サイトの姉妹サイト「株式マーケットデータ」の以下のページで確認できます。
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