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OBV

OBV

OBVとは

OBV(オン・バランス・ボリューム)とは、株価に先行するとされる出来高に注目した出来高系のテクニカル指標です。OBVは、出来高をインデックス化(指数化)して、その方向性と資金の流れを捉える指標です。

出来高の推移というのは、株価にとって非常に重要な指標です。なぜなら、出来高は株価に先行する、という特性があるからです。出来高が急増する場面というのは、何かしらの材料で投資家の売買が活発になった、ということですので、相場が転換しやすかったり、相場がさらに加速する合図となることが多いのです。そんな出来高に注目したテクニカル指標がOBVです。






OBVの計算方法・OBV値とOBV線

OBVは、出来高を価格上昇日の出来高と価格下落日の出来高に分け、価格上昇日の出来高は全て買い方、価格下落日の出来高は全て売り方によるものと見て、基準日以降、価格上昇日の出来高は加算、価格下落日の出来高は減算して累計していきます。前日と終値に変動がなかった場合は、前日の累計値を引き継ぎます。配当日や権利落ち日は、逆算値が上がれば出来高を加算し、逆算値が下がれば出来高が差し引かれて算出されます。

これらの計算から求められる数値がOBV値で、OBV値を結んだ線がOBV線です。このOBV線を一般的に「OBV」と言います。


OBVの見方と使い方

  • OBVが上昇基調にあれば、買い方が優勢で売りエネルギーが減少していることを示すため、先行きの価格上昇が見込まれます
  • OVBが下降基調にあれば売り方が優勢で買いエネルギーが減少していることを示すため、先行きの価格下落が見込まれます
  • OBVが上昇基調で価格も上昇トレンドにあれば、まだ価格の上昇トレンドは継続しやすい
  • OBVが下降基調で価格も下降トレンドにあれば、まだ価格の下降トレンドは継続しやすい
  • OBVの基調転換が起これば、価格の基調転換も起こりやすい
  • OBVが長期的な上値抵抗線をブレイクアウトした場合は、相場の基調は強い
  • OBVが長期的な下値抵抗線をブレイクアウトした場合は、相場の基調は弱い
  • OBVの基調がハッキリしない時は様子見。どちらに振れるかわからない状況

OBVは、その数値の大小より、その基調を見ることが大切な指標です。つまり、OBVのトレンドが重要視されます。例えば価格が上昇トレンドを築いているのに、OBVの基調が上昇から転じてハッキリしなくなってきた、という局面があれば、出来高の方向性が疑わしくなり、そこから出来高の減少が起こってくれば、価格の上昇が近く終わりそうだということを示します。






注意点

OBVは出来高系指標です。
出来高系指標は、出来高を分析するテクニカル指標ですが、価格の分析を対象としていませんので、出来高系指標が示すシグナルは売買の判断には使えません。出来高は価格の動きに先行すると言われますが、出来高の増減が、直接、価格の動きの変化を示すものではないため、出来高系指標だけを見ても売買タイミングははかれません。
テクニカル指標の主力は、実際の価格の動きを分析している「トレンド系指標」と「オシレーター系指標」であり、売買タイミングをはかるのは、そちらの方が適しています。ゆえに、出来高系指標はそれらを補完するために用いるのが一般的であるため、判断材料の一つと捉えておくべきです。


:姉妹サイト「株式投資大百科」の解説ページ

:姉妹サイト「投資戦略」の解説ページ

動画で解説ーYouTubeー

1から学ぶテクニカル指標(姉妹サイト「投資戦略」より)








1から学ぶテクニカル指標

姉妹サイト「投資戦略」の「charTrade(トレード手法)」のページに、「1から学ぶテクニカル指標」を追加しました。

「1から学ぶテクニカル指標」とは、価格の動きに合わせて買いシグナルや売りシグナルを出してくれるテクニカル指標を、1から順に学んでいける解説記事です(動画解説もあります)。

数多くあるテクニカル指標ですが、どんな場面でどう使えばいいのか、いいシグナルってどんなのがあるのか、設定(パラメーター)はどうすればいいのか、テクニカル指標は組み合わせて使えって言うけど、何を組み合わせればいいのか等を、1から順に学べます。相場の話も交えながら解説していきますので、初心者の方はもちろん、中・上級者の方も参考にしていただければと思います。


[1から学ぶテクニカル指標のメニュー]

テクニカル指標ってなに?

相場とテクニカル指標

テクニカル指標の解説

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charTrade(チャートレード)

テクニカル分析に基づいた実際のトレードは、姉妹サイト「投資戦略」で紹介しているトレード手法「charTrade(チャートレード)」を参考にしてください。姉妹サイト「投資戦略」では、筆者の実際のトレードも紹介しています。






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