日経VIは、別名「恐怖指数」とも呼ばれる、投資家の日経平均株価の相場に対する心理を示す指数です。基本的な見方は以下の通りです。
VIは、その数値が高いほど、投資家は相場の先行きに不安を抱いていることを示します。 |
VIは数値が高くなればリスクオフの状態に傾き、低くなればリスクオンの状態に傾きやすくなります。
VIは通常、20程度で推移します。
VIは、その数値が20以下で相場の先行きに楽観的であることを示し、リスクオンの状態となりやすくなります。 |
日経VIは、日経平均株価と一緒に見るようにします。例えば、日経平均株価が上昇してVIが下がっていたとすれば、日経平均株価の上昇に投資家は楽観的であることを示します。逆に、日経平均株価が上昇してVIが上がっていたとすれば、日経平均株価の上昇に驚いている、もしくは思惑が外れた投資家が多いことを示します。
日経VIは、日経平均株価のオプションの取引によって上下します。というのも、日経VIは、日経平均株価の上げ下げと、ボラティリティの上げ下げを予想したオプション価格を使って指数化したものだからです。ゆえに、日経VIを見る場合は、オプションのどういった売買によって上下しているのかも知っておく必要があります。その一般的な見方は以下の通りです。
例えば、今後、株価が上昇してVIも上昇すると予想すれば、コール・オプションの買いが増える、といった見方をします。株価が上昇する際に一番多いパターンは、「プット・オプションの売り」です。株価の上昇とともにVIが下落することが多いためです。相場が下落する際に一番多いパターンは「プット・オプションの買い」となるのが一般的です。
と、上記の解説では少しわかりにくいと思いますので、もう少しわかりやすく個別に解説すると、
株価上昇+VI上昇 |
コール・オプションが買われており、プットオプションは利食われていない状況を示しますので、この先も不安が残っている状態です。 |
株価上昇+VI下落 |
株価下落からの戻り相場の場合の基本形です。プット・オプションが売られていることを示します。 |
株価下落+VI上昇 |
株価が下落する際の基本形です。プットオプションが買われていることを示しますので、下値を切り下げる形で相場が下落していくことが予想されます。 |
株価下落+VI下落 |
下落相場の長期化を示唆する形で、上値を切り下げながら戻り売りの展開が予想されます。 |
:姉妹サイト「株式投資大百科」の解説ページ |
日経VIは、当サイトの姉妹サイト「株式マーケットデータ」の以下のページで、これまでの推移が確認できます。
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