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決算短信とは(見方とポイント)

決算短信とは(見方とポイント)

決算短信とは

決算短信(読み方:けっさんたんしん|英語:financial reports)とは、決算の内容の要点をまとめたもの(書類)です。企業の業績や財政状態、キャッシュフロー配当などの情報が簡略化されて記載されています。決算短信は企業から最も早く提供される各社共通形式の情報で「決算の速報」として投資家に注目されます。
決算短信には、来期の業績予想も掲載されますので、決算短信を見れば、最新の企業業績や業績予想を確認することができます。ただし、企業によっては予想が困難として掲載しない企業もあります。






決算短信はいつ発表される?どこで見れる?

決算短信は、企業の決算日から原則45日以内の発表が要請されており、その企業のホームページや「適時開示情報(TDネット)」で見ることが出来ます。


決算短信の種類

決算短信は、以下の2種類があります。

決算短信
年1回、本決算の際に開示される決算短信です。3月決算の企業であれば4月下旬から5月上旬頃に開示されます。

四半期決算
年3回の四半期決算ごとに開示される決算短信です。3月決算の企業であれば、8月上旬・11月上旬・2月上旬頃に開示されます。

ただし、注意しておきたいのは、決算短信は「決算日から原則45日以内」の発表が要請されていますので、開示時期は企業によって異なります。例えば3月決算の企業の場合、5月15日までの間であれば、いつでも発表していいことになっています。45日以内であればいつでもいいのです。決算日以降すぐ発表してくる企業もあります。


決算短信の内容(サマリー情報と添付資料)

決算短信には、まず「サマリー情報」というページがあります。このサマリー情報のページには、企業業績や財政状態、キャッシュフロー、配当や業績予想が、ひと目でわかるように記載されています。そして、サマリー情報の添付書類として、企業側の経営成績や財政状態の説明文や決算書などの情報が記載されています。

決算短信の内容は、本決算の際に開示される決算短信と、四半期決算短信とで概ね違いはありませんが、四半期決算の場合は、サマリー情報にキャッシュフロー状況がなかったり、各利益率が掲載されていなかったり、添付書類も簡素化されているといった違いがあります。決算短信は各社共通形式ですが、必ず記載しなければならない欄と任意の欄があります。そのため、記載内容は企業によって違いがあります。






決算短信の項目別の解説記事とポイント

  • 詳しい見方は各リンク先のページを参照してください。
  • 決算短信は同業種銘柄と比較して、時系列でも比較することが大切です。

売上高

企業収益のトップラインです。まずは毎期伸びているかを確認しましょう。

営業利益

本業での利益

経常利益

営業利益+本業以外の利益
企業の総合力がわかる。借入の利息が多いと下がる。

当期純利益

その企業の最終的な利益。当期純利益が伸びていなければ投資家から評価は得られません。

総資産

自己資本+負債

自己資本(純資産)

期限もなくて返さなくていいお金です。負債が少なくて自己資本が多い企業が安定した企業と言えます。

自己資本比率

安定している企業は高い。30%から40%以上が基本。

1株当たり純資産

会計上の「解散価値」。増えた要因・減った要因を確認して、安全性を確認しましょう。

キャッシュフロー

配当

コンスタントな配当を続けていれば経営が安定している証拠となります。また、前期より配当を増やす増配は、好調な企業業績を示すため株価上昇要因となりますし、逆に前期より配当を減らす減配は、経営悪化を示すため株価下落要因となります。そして、利益が上がった時に「特別配当」として1期だけ増配が行われることもあります。

配当性向

利益からどれだけ配当金を出しているかを示したものです。目安としては20%から30%が平均。

業績予想

業績予想は、今後の見通しを見ましょう。上方修正しているか下方修正しているかチェック!また、進捗率も必ずチェックしておきましょう。


項目からわかるように「損益計算書」「貸借対照表」「キャッシュフロー計算書」いずれも決算短信の中に含まれています。






経営成績の欄

添付資料の「経営成績」の欄には、企業側から業績や財政状態、キャッシュフロー等についての説明が記載されています(来期の見通しも記載されています)。つまりこの欄は、企業側からのコメントですので、このコメントを読んで、なぜ当期そういった決算になったのかや、来期以降も成長できそうかの情報を得ることができます。


キャッシュフロー関連指標の推移の見方

決算短信には、「キャッシュフロー関連指標の推移」も記載されています。これは、過去5期分のキャッシュフロー関連指標の推移が記載されていますので、その企業の安全性を確認することができます。

項目は以下のようになっています。解説はリンク先を参照してください。


自己資本比率

時価ベースの自己資本比率

キャッシュフロー対有利子負債比率

キャッシュフロー対有利子負債比率とは、営業活動によるキャッシュフロー有利子負債を何年で返せるかの数値です。「営業活動によるキャッシュフロー÷有利子負債」で算出されます。この数値が低いほど、返済にかかる年数が短いことを示し、返済能力が高いことを示します。

インタレスト・カバレッジ・レシオ 


セグメント情報

セグメント情報とは

セグメント情報とは、企業全体をいくつかのセグメント(単位)に分類して、各セグメントごとの売上や利益の状況を表したものです。セグメント情報は決算短信に掲載されています。

セグメント情報は、「報告セグメント情報」や「地域ごとの売上高情報」といったものがあります。


報告セグメント情報とは

報告セグメント情報は、企業を事業ごとに分類して、それぞれの事業ごとの売上高や利益などを示していますので、その企業にとって利益を上げている事業は何か、足を引っ張っている事業は何かを把握することができます。それを過去と比較すれば、どの事業が伸びているのか、鈍化しているのかも把握できます。


地域ごとの売上高情報とは

地域ごとの売上高情報は、その名の通り、地域ごとの売上高を示したものです。地域区分は各企業によって異なります。具体的にどの地域の売上高がどのくらいであるかが把握できます。
例えば、海外の売上高比率が高い企業で、アメリカの売上高の割合が高ければ、円高になれば困りそう・・・ドル円の影響を大きく受けそうだ、と判断できます。

参考:セグメント情報とは 


:姉妹サイト「株式投資大百科」の解説ページ

動画で解説ーYouTube−




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