配当利回り(読み方:はいとうりまわり|英語:dividend yield)とは、1株配当(年間)を現在の株価で割って算出される指標です。簡単に言うと、1年間で受け取る配当金額を株価で割った数字です(配当利回りが高い銘柄に投資するタイミングはページ下部で解説します)。
配当利回りは、バリュエーションを計る指標の一つで、計算方法は以下の通りです。
配当利回り(%)=(1株配当/株価)×100 |
日経平均株価やNYダウ、ナスダック100、S&P500、ラッセル2000の配当利回りの推移(過去分を含む)は、姉妹サイト「株式マーケットデータ」の以下のページで確認することができます。
例えば、株価が1000円で配当(1株配当)が10円であったとすれば、配当利回りは「1%」になります。
株式の配当利回りを見る際は、まずは国債の利回りと比較してみるのが基本です。配当利回りは国債利回りより高くて当たり前だからです。というのも、株式はリスク資産(危険資産)で、国債は安全資産です。つまり株式の方がリスクが高いので、国債よりリターンが得られないのであれば、誰も投資したいと思わないからです。
ただし、日本の場合はキャピタルゲイン狙いの投資家が多いため、配当利回りは世界的に見れば低い水準にあります。
配当利回りは、配当を金利収入と見立てて、その配当と株価を比較して求められる利回りです。配当は「予想」の数値を株価で割って求めるため、予想配当と実際の配当の金額が異なる場合は指標としては機能しませんので、長期に安定的な配当を行っている企業の株価を見る指標となります。
一般的には、投資をする際は配当の予想値を、統計を見る場合は実績値を用います。過去の傾向では、日本の企業は米国の企業に比べ、平均的に配当利回りは低いです。
配当利回りは、(将来)キャッシュフローとして(予想あるいは実績)配当のみを考慮し、時間の概念は考慮されていないものの、簡便な指標として補助的に多く用いられる指標です。
配当利回りとは、株価に対する配当金の割合で、配当利回りの数値が高いほど配当をたくさん出してくれる企業ということになります。高い配当利回りは投資家にとって大きな魅力となります。多少株価が下がっても持ち続ける投資家が多いので、株価が下がりにくい傾向があります。配当利回りは、平均的には2%以上あれば高配当とされています。ただし、中には5%程度の配当利回りを出している高配当銘柄もあります。
配当利回りは株価で計算されていますので、利回りが高いということは割安な銘柄に見えますが、極端な高配当銘柄には注意すべきことがあります。
それは、減配されるかもしれないということです。
高配当銘柄で配当性向が高い銘柄は減配のリスクが高まりますので、投資は避けた方が賢明です。また、営業利益率や経常利益率が低い銘柄、自己資本比率が低い銘柄も、少し業績が悪化すれば減配のリスクが高まりますので、投資は避けた方がいいでしょう。
その他、配当利回りに関する見方は、以下のページを参照してください。
・配当利回りを見て割安株を探す
・配当利回りが高い銘柄は減配に注意!(減配されにくい銘柄とは)
・配当利回りが高くても投資しない方がいい銘柄
・配当利回りが高い銘柄の注意点
リーマンショックなど、株価が大きく下がる局面では、それに伴い多くの銘柄の配当利回りが上昇しました。そういった場合、高配当で優良株は仕込み所となります。株価が底をついて上昇に転じれば、株価上昇による利益とともに、高い配当利回りも得られるからです。ただ、リーマンショックなど株価急落時は、投資判断を誤れば致命傷になりかねませんので、以下の記事を参考に、注意深く相場の底の位置を確かめることが大切です。
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