1/3戻し(3分の1戻し:さんぶんのいちもどし)とは、下落した相場が一時的に反転する際、その下落した分(下落幅)の1/3まで株価が戻ることです。1/3まで株価が戻れば、その後、また下落相場が続きやすいとされています。この一時的な反転は、買戻しによる上昇であったり、その買戻しがくるのを狙った投資家の買いによる反転ですので、本物の反発とはなりにくい特徴があります。ゆえに、下落した分の1/3以上に株価は上がりにくいとされ、
そこで買戻しや買戻しを狙った買いは弱まり、また下落相場が続きやすいです。1/3戻しは相場が下落した際に、半値戻し同様、よく意識される上値メドとなります。
1/3押し(3分の1押し:さんぶんのいちおし)とは、1/3戻しの逆で、上昇した相場が一時的に反転する際、その上昇分(上昇幅)の1/3まで株価が戻ることです。1/3まで株価が下がれ
ば、その後、上昇相場が続きやすいとされています。この一時的な反転は、買い方の利益確定であったり、その買い方の利益確定がくるのを狙った投資家の売り圧力による反転ですので、本物の反転とはなりにくい特徴があります。ゆえに、上昇した分の1/3以上に株価は下がりにくいとされ、そこで買い方の利益確定
や買い方の利益確定を狙った売りは弱まり、その後、上昇相場となりやすいです。
1/3戻しや1/3押しは、半値戻しや半値押しに比べて精度は低くなります。ただし、半値戻しや半値押しと同様に広く知られているチャートパターンであるため、相場の反転局面で逆張りを入れたい時は、半値戻しや半値押し同様に意識しておきましょう。
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