パラボリックとはパラボリックとは、RSIやDMIなど、数々のテクニカル指標を開発したJ・ウエルズ・ワイルダー・ジュニア (J. Welles Wilder, Jr.)が考案したトレンド系指標(トレンド系のテクニカル指標)です。 |
パラボリックは、チャート上に描かれるSAR(Stop And Reverse)という放物線をもとに、トレンドの方向性や転換点を探る指標です。計算式は以下の通りです。
SAR=(EP−前日のSAR)×AF+前日のSAR |
計算式が複雑ですが、SARを求める前に、まずは最近の価格の動きから現在が上昇トレンドであるか、下降トレンドであるかを判断する必要があります。その上で、以下の手順で初期値を決定していきます。
この手順で、日々の価格の動きから日々のSARを計算していきます。ただ、通常はトレードツールが計算してくれると思いますので、どのような計算が行われているのかを確認しておく程度でいいでしょう。
パラボリックは、SARと価格が交差すれば売買を切り替える、という見方をするテクニカル指標で、以下のような見方をします。
下降しているSARが上昇しているローソク足にぶつかった所が上昇トレンドへの転換点となり、買いのシグナル |
そして、
価格がSARの上にある時は上昇トレンド、 |
となります。
パラボリックは、長期的に大きなトレンドが出ている場合によく効くテクニカル指標です。大きなトレンドが出ている時は、SARと価格が交差する回数が少なく、トレンドに乗って大きく利益を出しやすいです。
一方、ボックス相場や持ち合い(保ち合い)相場のように、短期間で価格が上下する時は、売買シグナルが頻繁に出てだましが多くなるテクニカル指標で、価格の動きが速い銘柄や出来高が少なく、値動きの荒い銘柄、上下の動きが多い銘柄には弱いです。
ゆえに、一般的には上昇トレンド、または下降トレンドが明確に出ている銘柄に限定して利用するのが妥当なテクニカル指標です。
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「1から学ぶテクニカル指標」とは、価格の動きに合わせて買いシグナルや売りシグナルを出してくれるテクニカル指標を、1から順に学んでいける解説記事です(動画解説もあります)。
数多くあるテクニカル指標ですが、どんな場面でどう使えばいいのか、いいシグナルってどんなのがあるのか、設定(パラメーター)はどうすればいいのか、テクニカル指標は組み合わせて使えって言うけど、何を組み合わせればいいのか等を、1から順に学べます。相場の話も交えながら解説していきますので、初心者の方はもちろん、中・上級者の方も参考にしていただければと思います。
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