これまでの株価の推移や現在の株価の位置を確認して、これからの株価の動きを予測することを「テクニカル分析」と言うのですが、テクニカル分析の中で代表的な分析方法となるのが、「チャート(過去の株価推移を図示したもの)」を使った「チャート分析」です。
チャートには色々な種類がありますが、その中から当ページでは、代表的な「ローソク足」について解説していきます。
ローソク足とは、日本で開発されたもので、時間の経過にともなう株価の動きを下図のような形で表したものなのですが、ローソク足は日本のみならず、海外でも広く使われており、テクニカル分析をする上では不可欠なものなのでしっかりマスターしておきましょう。
では、まずローソク足の形を見ていきます。
ローソク足は、このような箱形の形状のもので、その上と下に細長い棒がついているのが特徴です。
ローソク足の箱形の部分を「実体(じったい)」、箱形の上についている細長い棒を「上ヒゲ(うわひげ)」、下についている細長い棒を「下ヒゲ(したひげ)」と言います。
ローソク足は、この実体と上下のヒゲによって、その日の始値、安値、高値、終値を表しています。そして、ローソク足には図のように「実体」の箱形の部分が白いものと黒いものがあります。
白いローソク足は、その日、始値よりも終値が高くなって終わったことを表しており「陽線(ようせん)」と呼ばれています。
黒いローソク足は、その日、始値よりも終値が安くなって終わったことを表しており「陰線(いんせん)」と呼ばれています。
また、上下のヒゲは、その日の高値と安値を表しており、上ヒゲの先端が高値、下ヒゲの先端が安値を表しています。
ローソク足で「その日」の始値、高値、安値、終値を表しているものは、「日足(ひあし)」と呼ばれていますが、ローソク足 は、その日一日の値動きを表す「日足」だけでなく、一週間分の値動きを表す「週足(しゅうあし)」、1ヶ月分の値動きを表す「月足(つきあし)」もあります。
逆に、日足よりもっと短い期間のローソク足もあって、1分間の値動きを表す「分足(ふんあし)」、5分間の値動きを表す「5分足(ごふんあし)」など、さまざまあります。それぞれのローソク足は期間が違うだけで、意味はどれも同じです。
例えば、週足であれば、その一週間でついた始値、高値、安値、終値を表します。
月足であれば、その月でついた始値、高値、安値、終値を表しています。
1分足であれば、1分間の株価の動きの中でついた始値、高値、安値、終値を表し、5分足であれば、5分間の株価の動きの中でついた始値、高値、安値、終値を表
します。
過去の株価の推移は、これまでその銘柄に投資してきた投資家たちの知恵や思惑の軌跡です。チャートの分析は、そういった投資家たちの知恵や思惑を分析し、今後の株価の動向を予測していくもので、投資家の心を読む分析とも言えます。
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テクニカル分析に基づいた実際のトレードは、姉妹サイト「投資戦略」で紹介しているトレード手法「charTrade(チャートレード)」を参考にしてください。姉妹サイト「投資戦略」では、筆者の実際のトレードも紹介しています。
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