ストキャスティクスとはストキャスティクスとは、売られ過ぎ・買われ過ぎを示すオシレーター系指標(オシレーター系のテクニカル指標)です。 オシレーター系指標としてはRSIと並ぶ代表格で、相場の行き過ぎを判断して、価格の動きが反転するポイントで売買シグナルを出す指標です。「ストキャスティクス」は、”確率””推計”という意味です。 |
ストキャスティクスは、直近の終値とN日間の絶対的な価格レンジを比べてモメンタムを測っています。
例えば、10日のストキャスティクスであれば、今日の終値と過去10間の最安値の差を、過去10日間の最高値と最安値の差で割ったものとなり、それを100倍して計算されます。
%K=100×(Ct−Ln)÷(Hn−Ln)) |
%Dは%K(デフォルト値=3日)の単純移動平均です。
%D=M日間の%Kの移動平均(デフォルトなら3日間の%Kの移動平均) |
%SDは、%D(デフォルト値=3日、週足なら3週間)の単純移動平均です。
%SD=%DのY日間の単純移動平均(デフォルトなら3日間の%Kの移動平均) |
ストキャスティクスの上記の計算式のNの値は、5日、9日、14日などを使うのが一般的です。週足の場合は、9週や14週を使うのが一般的です。MやYの値はデフォルトでは3日ですが、この期間をズラすと全体の売買ポイントがズレやすくなるので、基本的にはあまりイジらないです。ストキャスティクスは、一般的に期間を長く設定することは珍しく、基本的には短い期間の売買を目的に作られた指標という面があるため、あまり長い期間を設定してもストキャスティクスの利点が損なわれやすくなると考えられます。
ストキャスティクスの%K、%D、%SDという3つの指標は、ともに0%から100%の間で推移します。それぞれ価格が上昇すれば上がり、下降すれば下がります。それぞれ極端に高い数値が出れば買われ過ぎ、極端に低い数値が出れば売られ過ぎを示します。ただし、価格の上昇・下降が続いている状況では、0%や100%で張り付くこともあります。
ストキャスティクスは、長い期間のチャートを見る場合は、%Dと%SDの組み合わせであるスローストキャスティクスを用い、短い期間のチャートを見る場合は、%Kと%Dの組み合わせであるファストストキャスティクスを用いるのが一般的です。
以下は、一般的なストキャスティクスの見方です。
ファストストキャスティクスとはファストストキャスティクス(fast stochastics)とは、ストキャスティクスの「%K」と「%D」を使って売買タイミングをはかる指標です。 |
ストキャスティクスは、%K、%D、%SDという3つの指標を組み合わせて売買の判断をしますが、%Kと%Dを組み合わせて売買タイミングをはかるのが「ファストストキャスティクス」です。
ファストストキャスティクスは、短い期間のチャートを見る場合に利用するのが一般的です。%Kは細かく振動する特徴があり、ファストストキャスティクスは、スローストキャスティクスに比べて売買シグナルが早く出るからです。ただし、売買シグナルが早く出るため、だましが頻繁に出ることもあります。
%Kと%Dは、ともに0%から100%の間で推移します。それぞれ価格が上昇すれば上がり、下降すれば下がります。それぞれ極端に高い数値が出れば買われ過ぎ、極端に低い数値が出れば売られ過ぎを示します。ただし、価格の上昇・下降が続いている状況では、0%や100%で張り付くこともあります。
ファストストキャスティクスの一般的な見方は以下です。
買いのゾーンは30%以下としていますが20%以下に、売りのゾーンは70%以上としていますが80%以上とした方が信頼度は上がります。
スローストキャスティクスとはストキャスティクスは、%K、%D、%SDという3つの指標を組み合わせて売買の判断をしますが、%Dと%SDを組み合わせて売買タイミングをはかるのが「スローストキャスティクス」です。 |
スローストキャスティクスは、長い期間のチャートを見る場合に利用するのが一般的です。長い期間のチャートと言っても、ストキャスティクス自体、短い期間の売買を目的に作られた指標という面があるため、日足以下がメインとなり、長くても、パラメーターを変えて週足以下で使うのがメインとなります。また、%Dと%SDは、%Kより滑らかな動きをするので、頻繁に売買シグナルを出すファストストキャスティクスより、比較的だましは少なくなりますが、よくよくだましも出る指標である点は注意が必要です。
%Dと%SDは、ともに0%から100%の間で推移します。それぞれ価格が上昇すれば上がり、下降すれば下がります。それぞれ極端に高い数値が出れば買われ過ぎ、極端に低い数値が出れば売られ過ぎを示します。ただし、価格の上昇・下降が続いている状況では、0%や100%で張り付くこともあります。
スローストキャスティクスの一般的な見方は以下です。
買いのゾーンは30%以下としていますが20%以下に、売りのゾーンは70%以上としていますが80%以上とした方が信頼度は上がります。
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:姉妹サイト「投資戦略」の解説ページ |
→1から学ぶテクニカル指標(姉妹サイト「投資戦略」より)
姉妹サイト「投資戦略」の「charTrade(トレード手法)」のページに、「1から学ぶテクニカル指標」を追加しました。
「1から学ぶテクニカル指標」とは、価格の動きに合わせて買いシグナルや売りシグナルを出してくれるテクニカル指標を、1から順に学んでいける解説記事です(動画解説もあります)。
数多くあるテクニカル指標ですが、どんな場面でどう使えばいいのか、いいシグナルってどんなのがあるのか、設定(パラメーター)はどうすればいいのか、テクニカル指標は組み合わせて使えって言うけど、何を組み合わせればいいのか等を、1から順に学べます。相場の話も交えながら解説していきますので、初心者の方はもちろん、中・上級者の方も参考にしていただければと思います。
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