商社株は、為替の動向に左右されやすい面があり、円安の局面ではメリットを受けやすい業種です。逆に、円高に振れる局面では業績に対してデメリットとして捉えられる業種です。また、商社は資源を扱いますので、資源価格の動向にも左右されやすいです。資源価格が下がる局面では売上が下がることから、株価もそれに反応して商社株は売られやすくなります。特に原油の価格変動に業績が左右される銘柄が多いため、原油安が進む局面では、商社株は売られやすくなります。逆に、原油高が進む局面では、業績↑の期待から買われやすくなります。
商社株のPERは、平均的に低いことが多いです。というのも、商社は大手5社とも資源のウェイトは同じぐらいなのですが、資源のウェイトはおおむね5割程度で、資源以外でも稼いでいることから、業態が複雑で外国人投資家にとってはわかりにくい面がありますし、近年、商社を介さない企業も増えてきているので、投資先としては買いにくい傾向がある株です。商社株は配当利回りが高いことが多いため、魅力に感じる投資家も多いですが、上記の理由から恒常的にPERが上がりにくい面があり、そこまで大きく買われる局面は少ない株と見ておいていいかと思います。
商社株は、名目成長率の上下が直接影響してくる業種ですので、名目成長率が上昇していれば買われやすくなりますし、名目成長率が鈍化していれば売られやすくなります。また、商社は世界的に展開する企業が多いことから、世界各国の金融緩和が商社株の追い風になり、 そういった局面では買われやすくなる業種です。
価格変動の動向としては、商社株は先物のようにヘッジ目的で売ったり買ったりされやすい株、という特徴もあります。
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