人民元安のメリットとデメリット中国の自国通貨は「人民元(じんみんげん)」で、人民元相場の起点となっているのは対米ドルです。中国の経済が悪化し、中国が景気対策のために人民元(対米ドル)を切り下げる政策をしたり、米ドル高になるなどして人民元が安くなれば、中国の輸出は刺激され増加しやすくなります。中国の輸出が増加すれば中国経済は安定しやすくなりますし、中国経済が安定すれば世界経済の安定にもつながりやすくなります。 |
人民元安による日本企業の業績への影響人民元安は、日本企業の業績にも影響してきます。人民元が対円で下落すれば、中国で事業をしている企業は収益が円換算で目減りしてしまいます。また、人民元安は中国企業の輸出での競争力を上げることになるので、日本企業にとっては価格競争の面で不利に働きやすくなります。また、人民元安は中国と競合している東南アジア諸国との通貨安競争を招く恐れがあるため、東南アジア諸国で通貨安が加速すれば、人民元安同様に東南アジア諸国の企業の輸出の競争力が上がり、日本企業にとっては不利に働きやすくなります。 |
:姉妹サイト「株式投資大百科」の解説ページ |
→通貨安競争が加速すると?へ進む
←為替予約とはへ戻る