繰上償還とは
投資信託では、信託期間が決まっている投資信託(償還日が決まっている投資信託)でも、途中で償還されることもあります。これを「繰上償還(読み方:くりあげしょうかん|英語:call/early redemption/redemption before maturity)」といいます。繰上償還は、償還日以前に元本 の一部、または全部を償還することを言います。
これは、その投資信託の運用が悪化した場合に起こるもので、投資信託の純資産の額が減った場合や、投資信託の申込口数が一定以下になった場合に起こります。投資信託の運用が悪化すれば解約する投資家が増えますので、その投資信託の純資産はどんどん減っていくことになります。純資産がどんどん減ってしまえば、その投資信託が予定していた運用ができなくなってしまい、運用の悪循環が始まります。そういった場合は繰上償還が行われることになります。
繰上償還が行われる場合は、事前に投資信託の保有者に繰上償還するかどうかの賛否がとられます。過半数以上の賛成があれば、繰上償還されることとなります。この場合、償還日に計算される償還価格で保有口数に応じた金額が投資家に支払われることになります。
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