為替予約(読み方:かわせよやく|英語:exchange contact)とは、将来の為替変動による収益の目減りを事前に回避するための取引で、顧客(貿易業者など)と銀行が、あらかじめ一定の為替レートを決めておき、将来の一定期日にその為替レートで通貨を売買するというものです(為替予約の期日は通常1か月から3か月程度で、長くても6か月程度が一般的です)。
為替予約では、将来の一定期日に取引する為替レートが決められるので、例えば貿易業者では貿易代金を事前に確定することができますし、為替レートが不利な方向に動いていたとしても損失が出ることはないのです。 例えば、日本の輸出企業が1ドル=100円(期日は1か月)で為替予約を結んだとします。1か月の間に為替相場が変動し、1か月後、為替レートが1ドル=90円まで円高に進んでいたとしても、あらかじめ為替予約をしていたその日本の輸出企業は1ドル=100円で両替することができるのです。 逆に言えば、1か月後に為替レートが1ドル=110円と円安に進んでいても、1ドル=100円で両替することになります。円安になれば有利になる日本の輸出企業にとっては為替益を逃すことになる、というわけです。
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