ユーロ圏の金融政策を決定する機関は、月に1度開催されるECB(欧州中央銀行)の会合です。ECBの総裁と副総裁、役員、そして、ユーロ参加国の中央銀行の総裁によって構成される運営理事会によってユーロ圏の金融政策が決定されます。 ユーロ圏は複数の国で成り立っていますが、とりわけドイツがユーロ圏の経済をリードしているため、ドイツの経済状況がユーロ圏の政策金利を決定する要因となりやすいです。また、ユーロ圏は過去幾度もハイパーインフレを起こしているため、インフレになりやすい利下げには特別に警戒する面があります。ECBの会合では、ECBの金融政策の動向ももちろんですが、ECB総裁の発言にも相場は一喜一憂しますので、そちらも十分注意しておきましょう。 さて、世界の三大通貨と言えば、米ドル、ユーロ、日本円です。その中で米ドルとユーロで構成される「ユーロ/米ドル」は、世界最大の取引量を誇る通貨ですので、ユーロの動向を左右するユーロ圏の金融政策は世界中が注目しています。
ユーロの動向は、円にも影響してきます。ユーロの動向によって「ユーロ/円」が影響してくることはもちろんのことなのですが、「米ドル/円」にも影響してくることはおさえておきましょう。例えば「ユーロ/米ドル」で見てみますと、ユーロ高となる要因が出てきたら、米ドルは米ドル安となります。ユーロ高米ドル安。米ドル安となれば、対米ドルの通貨は全て上昇します。よって、「米ドル/円」は円高ドル安となることはおさえておきましょう。
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