デリバティブ取引を一般的に分類すると、先物・オプション・スワップの3つに分けることができます。よって、デリバティブの基本を知るには、この3つを知る必要があります。 |
先物は「先の物」と書きますので、将来の物のことです。先物はデリバティブ(金融派生商品)ですので、派生したその元となるもの(原資産)があります。それが「現物」です。現物は現時点での物の取引、先物は将来の物の取引となります。要するに、将来の物の価格を今取引する、といったものです。将来に対して予約する取引、と考えてもよいでしょう。
オプションとは、「選択」という意味の英語で、将来取引する「権利」を現時点で価格を決めて取引するものです。
例えば、3カ月後の日経平均株価を特定の価格で買うor売る「権利」を取引するのがオプション取引となります。オプションが特徴的なのは「権利」を取引するところです。オプションは「権利」であって「義務」ではありません。ゆえに、オプションを持っている人は、自分が不利に働くような取引をする義務がないのです。取引が不利であるとわかれば、その時点で「権利を放棄」することができます。
オプションの詳細については「オプション取引の基礎」の欄で順に解説しますが、オプション取引は自分に都合のいい権利を売買する取引、ということができます。オプションはほぼ万能で、現物だけでなく、先物やスワップのようなデリバティブにもつけることができます。
スワップとは、「交換」という意味の英語で、一定のルールに沿って金利などを交換できる取引です。スワップで一番有名なものは「金利スワップ」です。中でも「変動金利と固定金利」を一定のルールに沿って交換するスワップが有名です。また、異なる通貨同士で将来のお金をやり取りを交換する「通貨スワップ」も有名です(この場合、通貨同士の変動金利を交換するのが基本です)。
スワップの詳細については「スワップ取引の基礎」の欄で順に解説します(ここではデリバティブの種類の紹介として取り上げています)。
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