キャップとはキャップ(英語:cap)とは、金利オプションの一つで、将来の市場の変動金利に上限を設ける取引のことです。短期金利のオプションでは、一般のオプション取引で使われているコール・オプションやプット・オプションではなく、”キャップ”や”フロア”が使われています。 |
キャップは、短期金利が上昇して予め定めた一定水準(これを行使レートという)を上回ってくると、上回った分の金利を差金決済でもらえる権利です。例えば、金利1.0%(権利行使価格)でキャップをかけていたとすると、金利が0.8%など1.0%を上回わなければ差金決済は行われませんが、金利が1.2%などに上昇して1.0%を上回れば権利行使して差額の0.2%が差金決済でもらえる、というものです。
キャップは、金利の低い短期変動金利で借り入れを行っている企業向けに、将来の金利の上昇に備えるために考えられた方法です。金利の上昇に上限を設けられるので、変動金利で借り入れをおこなっていても不安視しなくて済むメリットがあります。ただし、そういった便利なキャップには、それ相応の手数料がかかることは考慮しておかなくてはなりません。
:姉妹サイト「株式投資大百科」の解説ページ |
姉妹サイト「株式投資大百科」より
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