カラーとはカラー(英語:collar)とは、将来の市場の変動金利に上限と下限を設ける取引のことです。上限だけを設けるのは”キャップ”、下限だけを設けるのは”フロア”といいます。ゆえに、カラーはキャップとフロアを組み合わせた取引ということになります。 |
カラーでは、例えば、
上限の金利を3%
下限の金利を1%
と設定しておけば、金利がいくら上昇しても借入金利は3%、金利がいくら低下しても借入金利は1%となります。
カラーのメリットは、手数料が安く済むという点です。
というのも、借入を行っていれば金利が低下するのはメリットとなりますが、カラーでは金利低下に下限をもうけますので、その分の対価として手数料収入が得られるのです。要するに、フロアを売ることによる手数料が得られるのです(
フロアは短期金利が低下して一定水準を下回ってくると、下回った分の金利を差金決済でもらえる権利)。
一方、金利が上昇するのに備えてキャップをかけますので、キャップを買う必要がありそれには手数料が必要です。そのキャップ料はフロアを売った分をあてることになります。ゆえに、キャップを単体でかけるよりも手数料が減らせるのです。
:姉妹サイト「株式投資大百科」の解説ページ |
姉妹サイト「株式投資大百科」より
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