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TOPIX(トピックス)とは?わかりやすく解説・見方と特徴

TOPIX(東証株価指数)

TOPIX(東証株価指数)とは

TOPIX(読み方:トピックス|英語:Tokyo Stock Price Index)とは、「東証株価指数」と呼ばれる、東京証券取引所一部(東証一部)の全銘柄を対象とした株価指数です。1968年1月4日の時価総額を100として、新規上場、上場廃止、増資減資会社分割などの時価総額の変化は修正して指数化したものです。






東京証券取引所

東京証券取引所(とうきょうしょうけんとりひきじょ)とは、「東証(とうしょう)」と略される、1949年に設立され、2001年に株式会社(株式を発行して資金調達し、その資金で事業を行う会社)化された日本国内最大規模の証券取引所です。

東京証券取引所の株式市場は、上場基準ごとに「東証一部」「東証二部」「マザーズ」があります。上場基準は「東証一部」が最も厳しく、「東証二部」「マザーズ」と続きます。

東京証券取引所には、公社債市場もあります。公社債とは、国債と地方債の公債や社債といった債券の総称です。


株価指数とは

株価指数(かぶかしすう)とは、株式市場全体の相場を表すために、複数の銘柄の株価をある一定の計算方法で総合し指数化したものです。

株価指数は、株式市場の代表的な銘柄を選択して算出されるものや、株式市場全体の時価総額から算出するものなどがあります。前者の代表格は日経平均株価で、後者の代表格はTOPIXです。株価指数の算出は、新聞社や金融機関、情報提供会社などが行っています。


上場とは

上場(じょうじょう)とは、株式などの有価証券やデリバティブ商品を取引所で売買できるようにすることです。上場するには、取引所の審査を受ける必要があります。株式会社が株式を上場することによって、その株式を一般の投資家が売買できるようになります。その売買できるようになる瞬間を「上場」といいます。

東証一部は、上場基準が厳しいため、その上場基準を満たした会社は社会的信用が高まります。それによって、銀行から融資が受けやすくなり、認知度の向上から優秀な人材も集まりやすくなります。また、株式を上場させて資金調達できるメリットもあります。ただし、上場すれば一般の投資家がその株式に投資できるようになるため、ディスクロージャー(投資家保護を目的に企業に関する重要な情報を利害関係者に開示すること)の義務が課せられますし、誰が株主になるかもわからず、一定以上の株式を買い占められた場合は経営権を失うこともあります。また、株主は1株につき1票の議決権(株主総会で会社からの説明を受けたり、決議事項に賛否を表明する権利)を持つことになるため、多くの株式を持っている投資家の意見に経営が左右されます。


TOPIXの見方

TOPIXは日経平均株価とは違い、東証一部の全銘柄を時価総額でウェイト付けして指数化したものですので、マーケット全体の動きを見るのに適しています(日経平均株価は、東証一部の代表的な225の銘柄の株価を指数化したものですが、株式数などでウェイト付けしていない単純平均です)。よって、TOPIXが強いとマーケット全体の相場が強いと見れますし、TOPIXが弱いとマーケット全体の相場が弱いと見れます。

TOPIXは時価総額の大きい株(大型株)の動きに左右されやすい特徴があり、特に日本を代表するトヨタなどの株価に左右されやすい株価指数です(日経平均株価の場合は「値がさ株」の動向に左右されやすい)。
もし、相場を見てTOPIXが強い場合は、TOPIXを動かしやすい大型株が活況ということですので、大型株を主体とした投資が有効になりやすいですし、相場を見て日経平均株価が強い場合は、日経平均株価を動かしやすい値がさ株が活況ということですので、値がさ株を主体とした投資が有効になりやすいです。


大型株をわかりやすく解説

大型株(おおがたかぶ)とは、東証一部の時価総額上位100位までの時価総額が大きい銘柄です。時価総額が大きいということは、発行済株式数が多いということでもあるため、流動性(露伊比企亮や制約条件による売買のしやすさ・性質)が高く、売買金額が大きい機関投資家が売買の主体となりやすいです。大型株は有名な企業が多いのが特徴で、成長を期待する企業というよりも安定色が強い企業が多いです。よって、中型株小型株よりも、PERは低めに推移しやすい傾向があります。


中型株と小型株

東証一部の銘柄は、規模別に大型株・中型株・小型株に分類されます。規模とは、時価総額を意味します。規模によって株価の動きが異なる傾向があるため、規模別に分類されています。

中型株(ちゅうがたかぶ)とは、東証一部の時価総額101位から400位までの銘柄です。業界3番手以下の企業が多いのが特徴で、大型株の株価が大きく上昇した後、循環物色として中型株に資金が向かいやすくなる傾向がありますが、ただし、規模としては大型株と小型株の間に位置しているため特徴が掴みにくい面があります。

小型株(こがたかぶ)とは、東証一部の時価総額401位以下の銘柄です。時価総額が小さく発行済株式数が少ないのが特徴です。流動性が低く株価が振幅しやすいため、材料次第で株価が大きく動きやすい特徴があります。また、流動性が低いため、売買金額が大きい機関投資家は売買しづらく、機関投資家の投資対象になりにくい面があります。ゆえに、何も材料がない時は個人投資家が主体となって売買される銘柄が多いのが特徴です。ただし、株式市場に資金があまり回ってきていない時は機関投資家の投資対象になりえます。株式市場に資金が回ってきていない時というのは大型株は動きが鈍くなりますので、機関投資家は大型株への投資で利益が得にくくなります。その場合は、少ない資金で大きく株価が動く小型株で儲けようとして小型株に資金を振り向けてきて、株価が大きく振幅することがあります。


もっとわかりやすく解説!TOPIXで何がわかる?日経平均株価との違い

TOPIXをもっとわかりやすく簡単に言うと、TOPIXは、日経平均株価のようにいくつかの銘柄を選定した株価指数ではなく、東証一部で扱われている株価全体の動向を把握するために考え出された株価指数です。
日経平均株価の場合は、「A銘柄の株価+B銘柄の株価+・・・」といったように、株価を合計して平均した株価指数ですが、TOPIXの場合は、各銘柄の株の時価総額がどのように変動しているのかを計算した株価指数です。時価総額は「株価×株数を合計したもの」ですので、TOPIXは東証一部の上場企業の株の財産価値全体の変動を示しています。つまり、上場企業の株の財産価値の変動を見ることによって、日本企業の株に対する人気の変化を判断できる株価指数となっています。


NT倍率

今現在、TOPIXが強いのか日経平均株価が強いのかを判断するには「NT倍率」という指標を見ることが多いです。「NT倍率」に関しては「NT倍率」のページで解説していますので、そちらをご参照ください。






TOPIXの推移

TOPIXのこれまでの推移は、当サイトの姉妹サイト「株式マーケットデータ」の以下のページで確認できます。


日銀のETF・J-REITの買い入れの推移(チャート含む)

日銀のETF・J-REITの買い入れのこれまでの推移(チャート含む)は、当サイトの姉妹サイト「株式マーケットデータ」の以下のページで確認できます。


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姉妹サイト「株式投資大百科」より


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