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想定為替レートと実勢為替レートの見方

想定為替レートと実勢為替レートの見方

株式市場相場を見る際、想定為替レートと実勢為替レート(市場で実際に取引されている為替レート)の推移に注目しておく必要があります。というのも、日経平均株価寄与度の高い企業は輸出で収益を上げている企業が多いため、想定為替レートより実勢為替レートが円安になれば為替差益が発生して収益が押し上げられ、円高になれば為替差損が発生して収益が悪化するため、想定為替レートと実勢為替レートの推移によっては、株式市場の相場に大きな影響が出るからです。

要するに、


  • 想定為替レートが実勢為替レートを下回っている間は、株価にとってはプラス
  • 想定為替レートが実勢為替レートを上回っている間は、株価にとってはマイナス

となります。例えば、日銀短観の想定為替レートが実勢為替レートを下回っている間は、日経平均株価は上昇相場が続きやすく、想定為替レートが実勢為替レートを上回ると上昇相場が終わり、下落相場になりやすい、といった見方ができます(相場ですので必ずそうなるということではありません)。






想定為替レートとは

想定為替レートとは、輸出や輸入を行う企業が業績の見通しや年間の事業計画を立てる際、事前に決めておく為替レートのことです。想定為替レートは、各企業ごとに年間の為替相場を予測して設定しており、決算書類などに記して公表されます(ただし、為替相場に大きな変動があった場合は事業年度中に見直されることもあります)。想定為替レートは各企業が独自に設定して公表していますが、日本銀行が公表している日銀短観(全国企業短期経済観測調査)の想定為替レートの項目も注目されます。日銀短観の想定為替レートは、大企業、中小企業の製造業、非製造業の約1万社を調査対象としたもので、日本企業全般の想定為替レートの傾向を掴むのに適しているため、マーケットからの注目が高いです。


実勢為替レートとは

実勢為替レートとは、市場で実際に取引されている為替レートのことです。


:姉妹サイト「株式投資大百科」の解説ページ





想定為替レートの推移

日銀短観の想定為替レートの推移は、当サイトの姉妹サイト「株式マーケットデータ」の以下のページで確認できます。


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