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米国の債務上限問題とは

米国の債務上限問題とは




米国では、政府債務(国の借金)の上限金額(国債を発行する上限金額)が法律によって制定されています。米国の議会が政府債務の上限金額を決定しており、政府債務が上限に達した場合は議会の承認を得る必要があります。議会が債務の上限金額の引き上げに応じなければ借入ができなくなります(ただし、憲法修正第14条によって米国大統領が債務の上限を引き上げることもできる)。



債務とは

債務とは、日常では「借金」と同義語として用いられる用語で、ある者が特定の者に対して、一定の行為をすること(もしくはしないこと)を内容とする義務のことです。その義務を負う者を「債務者」と言い、権利を有する者を「債権者」と言います。




債務上限が引上げられなかったら?その影響は?

政府債務が上限に達して議会が債務上限引き上げに応じない場合、借入ができなくなりますので、政府は期日を迎える支払いが困難となり、政府機関が閉鎖します。年金給付の一時停止、政府職員の給与停止、または削減、国防の支出の停止等に迫られて債務不履行(デフォルト)状態となりますので、米国政府の信用が損なわれ、米国債の信用力が低下します。米国債は世界的に安全資産として認識されているため、それが債務不履行(デフォルト)となれば世界的な金融危機に発展する恐れがあります。

過去の政府機関の閉鎖は、1995-96年の21日間が最長。2013年の時は16日間でした。この時、国立公園の閉園、貿易の事務手続き停止、ローンの申込の滞り、経済統計の発表遅延などが起こりました。


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